15年間で感じた音楽シーンと社会情勢の変化 2009年の8月に、何の計画もないまま“1年住んでみよう”とベルリンに越してきてから、もうすぐ15年が経つ。そして、これがこのコラムの最終回となった。ベルリンに移る前の東京時代、『サンレコ』には主にインタビューの通訳要員としてよく関わっていた。ベルリンで仕事のあてのなかった私に、当時お世話になっていた編集者の白石裕一朗さんが作ってくれたのがこの連載枠だった。 当初はフリーランスのライターとして、執筆や編集を主にやっていたが、だんだんとアーティストのマネージメントやブッキング、イベントの制作などの仕事が増えていった。その間、実にさまざまな仕事をやってき…