ゴールデンウィークも終わった。おかしなことに、休暇中は冬の北海道について文を書き連ねていた!来るべき春を享受することができないまま、季節は夏へ。 ちなみに、休暇中は山と清流を見た。 石川美子『山と言葉のあいだ』を読んだところだったので、谷底の流れに対する意味づけをすることができた。それは、フランス・アルプスとのアナロジカルな視点である。エッセイでは大町市の川が、ちょうどアルプスの河川に似ているとのことである。白濁した水と、アルプスの渓谷! ここで純粋に疑問が湧く。なぜ日本の山々も「アルプス」と呼ばれるのか、ということだ。アルプスといえばヨーロッパの国々に跨る山を指すことは自明であろう。「日本の…