エレクトロニクス関連企業勤務の技術者、マネージャー、経営者を対象にした、登録制無料配布のエレクトロニクス技術情報誌。コントロールド・サーキュレーション方式の発行形態を取り、技術者向けの技術・部品情報の紹介や米国EETimesによる海外情報を掲載している。E2パブリッシング株式会社(親会社:株式会社インプレスホールディングス)が発行。
EETimes Japan様から頂いておりますコラム「デバイス通信」を更新しました。 新シリーズ「AIサーバの放熱技術」の第7回となります。第5回の続きで、サーバルーム内で強制空冷システムの能力を強化しようとする技術を述べます。 今回は後部扉熱交換器(RDHX)を取り上げています。eetimes.itmedia.co.jp 冷たい空気はサーバーの前面から取り入れられます。サーバーの電子回路によって空気は温められ、サーバーの背面に到達します。 サーバーの背面に隣接して熱交換器(RDHX)を配置することで、温められた空気を直ちに冷やします。通常の強制冷却システムに比べ、3倍~4倍の消費電力を許容で…
EETimes Japan様から頂いておりますコラム「デバイス通信」を更新しました。 新シリーズ「AIサーバの放熱技術」の第6回となります。第4回の続きで、サーバルーム内で強制空冷システムの能力を強化しようとする技術を述べます。 eetimes.itmedia.co.jp「列内冷却器(In-row Cooling)」と呼ぶ空調機を特に高温のラックサーバ付近に配置し、発熱の多いサーバーを冷やします。既存の強制空冷システムとともに使える点がありがたいです。詳しくは記事をお読みいただけるとうれしいです。電子機器設計者のための放熱技術入門作者:横堀 勉,堀野直治日刊工業新聞社Amazon
EETimes Japan様から頂いておりますコラム「デバイス通信」を更新しました。 新シリーズ「AIサーバの放熱技術」の第5回となります。 初回から3回までは基本事項を説明してきました。 第4回にしてようやくデータセンターの冷却技術、すなわち本論に入りました。今回「第5回」ではデータセンターの発熱を急増させているGPUとCPUの消費電力動向を述べ、 データセンターの電力使用効率がここ5~6年はほとんど上がっていないという事実を提示します。eetimes.itmedia.co.jp データセンターは新たに構築した後の利用期間が長く、将来の要求性能を見通したインフラが求められています。
EETimes Japan様から頂いておりますコラム「デバイス通信」を更新しました。 新シリーズ「AIサーバの放熱技術」の第4回となります。 初回から3回までは基本事項を説明してきました。 第4回にしてようやくデータセンターの冷却技術、すなわち本論に入ります。お待たせしました。eetimes.itmedia.co.jp 始めは従来技術です。オープンスペースでの強制空冷方式を説明しています。 粗く言ってしまうと、コンピュータ室用の空調機(CRAC)による空気冷却です。 床下に低温の空気を流して床の通風口からラックサーバーに冷気を流します。 サーバーによって温められた空気は軽くなって上昇し、天井を…
EETimes Japan様から頂いておりますコラム「デバイス通信」を更新しました。 新シリーズ「AIサーバの放熱技術」の第3回となります。まずは基本から攻めています。 始めの2回はサーバーに限らず、電子機器全体に通じる説明でした。 今回は「サーバーの主なフォームファクター」を解説しております。eetimes.itmedia.co.jp タワー型、ブレード型、ラック型を説明しています。 データセンターに代表される大規模なサーバーシステムはふつう、ラック型サーバーをサーバーラックにマウントしています。 AIサーバーもその1つです。 詳しくは記事をお読みいただけるとうれしいです。 データセンター調…
EETimes Japan様から頂いておりますコラム「デバイス通信」を更新しました。 新シリーズ「AIサーバの放熱技術」の第2回となります。まずは基本から攻めています。 今回は「放熱・冷却の基本的な技術」を解説しております。eetimes.itmedia.co.jp 自然空冷とか、強制空冷とか、伝導水冷とか、液体浸漬冷却とかを説明しております。 特徴の一覧表を作成しておりますが、不確定要素があるためにいくつかの項目、特に液冷に関してはあやふやです。 あらかじめご了承ください。 あと重要なのは、どの技術も概念としては新しくないことです。空冷や水冷などはそもそも電子機器ではなく、自動車や飛行機のエ…
EETimes Japan様から頂いておりますコラム「デバイス通信」を久々に更新しました。 新シリーズ「AIサーバの放熱技術」を始めます。その第1回となります。まずは基本から攻めます。eetimes.itmedia.co.jp 熱とは何か、と熱の伝わり方(3つの経路)を改めて説明しております。具体的には、熱力学の第一法則(エネルギー保存則)と第二法則(熱移動の不可逆性)を解説しております。 といっても熱力学の用語はほぼ使わずに、理解のしやすさを優先した記述となっています。 詳しくは記事をお読みいただけるとうれしいです。参考書はというと・・・。電子機器設計者のための放熱技術入門作者:横堀 勉,堀…
EETimes Japan様から頂いておりますコラム「ストレージ通信」を更新しました。 半導体メモリとストレージに関する講演会兼展示会「FMS」の生涯功績賞(ライフタイムアチーブメントアワード)に関するまとめレポートです。 eetimes.itmedia.co.jp 今年は3D NANDフラッシュ技術「BiCS-FLASH」を開発した東芝(当時)の5名が受賞しました。 筆者は以前にBiCSの開発者は誰なのかを東芝の関係者に学会でたずねたことがあります。 特定の個人ではないとの回答を得ていたのですが、その通りのようです。 フラッシュメモリとは違い、舛岡富士雄氏のようなカリスマはいませんでした。あ…
EETimes Japan様から頂いておりますコラム「ストレージ通信」を更新しました。 HDD大手Seagate TechnologyとWestern Digital(WD)の年度業績(2024会計年度業績:2023年7月から2024年6月まで」)をまとめた記事です。eetimes.itmedia.co.jp 2023年末から2024年上半期にかけ、ストレージ市場は底を打ちました。2024会計年度第4四半期の業績は2社とも好調です。しかし同年第1四半期と同年第2四半期の業績はあまり良くありません。底を打ったことが明確になったのは、第3四半期からです。このため、年度全体では弱い回復となっています…
EETimes Japan様から頂いておりますコラム「ストレージ通信」を更新しました。 HDD大手Western Digital(WD)の四半期業績まとめです。eetimes.itmedia.co.jpWDはフラッシュ大手でもあります。HDDとフラッシュの売り上げはおおむね半分ずつです。 今期はいずれも増収増益になっています。2023年の悲惨な状況から、ずいぶん回復してきたことがうかがえます。興味深いのはフラッシュ事業で、ビット換算では前期比がマイナスであるにも関わらず、ビット単価の上昇によって前期比が増収となったことです。需給バランスが供給不足側に寄ってきたように見えます。 詳しくは記事をお…
EETimes Japan様から頂いておりますコラム「ストレージ通信」を更新しました。 HDD大手Seagate Technologyの四半期業績まとめです。eetimes.itmedia.co.jp前四半期比の売上高はすでに増収となっていましたが、前年同期比の売上高がようやくプラスになりました。 粗利益率31%前後(Non-GAAPとGAAPの平均)、売上高営業利益率17%前後(同)と利益水準も平均クラスに。HAMR技術の大容量品が歩留まり高く製造できるのか、そして売れるのか。そして利益は出るのか。来期以降はこのあたりに注目していきたいです。 お手すきのときにでも、記事をお読みいただけるとう…
EETimes Japan様から頂いておりますコラム「デバイス通信」を更新しました。 5月末に現地取材した国際学会ECTCのレポート、その第5回となります。 開催結果(参加者数や展示会出展数などの実績)と最終日昼食会のイベント「ラッフル」をご報告しております。 特にイベント「ラッフル(抽選会)」の様子(主に景品)は記録に残りずらいので、もの好きな方には貴重な(?)情報です。eetimes.itmedia.co.jp 参加者数は過去最多で、初めて2000名を超えました。2007名です。 ラッフル(抽選会)は賞品が想定外の連続でした。 ふつうの想定:第75回ECTC(今回)のロゴ入りシャツ、ジャケ…
EETimes Japan様から頂いておりますコラム「ストレージ通信」を更新しました。 半導体メモリ大手Micron Technologyの四半期業績まとめです。eetimes.itmedia.co.jp DRAM市況、NANDフラッシュ市況とも回復してきたことがわかります。 四半期比較で販売価格が20%増、DRAMはビット換算では減少なのに販売額では上昇とは。あと設備投資がHBM重視だと、LPDDRやDDR、GDDRなどの生産に響かないか、少し心配です。詳しくは記事をお読みいただけるとうれしいです。米国 半導体株ETF(SMH) 個別半導体株 投資データブック作者:米国ETF投資促進協会Am…
EETimes Japan様から頂いておりますコラム「デバイス通信」を更新しました。 5月末に現地取材した国際学会ECTCのレポートを始めております。その第4回となります。 最終日31日のプレナリーセッション報告の後半となります。eetimes.itmedia.co.jp 始めは、中国の中南大学による中国のマイクロエレクトロニクス教育の紹介です。人口が日本の10倍強に達する中国。大学卒業者の数も半端ないです。でも人口が10倍で大学卒業者数が20倍・・・大卒比率が日本よりも高いことがうかがえます。中国の次は、米国のTexas Instrumentsによる米国の人材育成策に関する提言です。ベースと…
EETimes Japan様から頂いておりますコラム「デバイス通信」を更新しました。 5月末に現地取材した国際学会ECTCのレポートを始めております。その第3回となります。 タイトルは「釣り餌」です(爆)。eetimes.itmedia.co.jp最終日のプレナリーセッション、テーマは「人材育成」でした。 5名のショート講演を簡単に紹介しています。始めの1名は個人的なトラブルで聴講できませんでした。すみません。 2番目の講演(Business Finland)と3番目の講演(NY CREATES)を報告しております。 特に参考になったのはNY CREATESのフレームワークです。 米国ニューヨ…