今日は遅番だった。朝、青山真治『宝ヶ池の沈まぬ亀』を読み終える。他人の訃報に実に鋭敏に反応しているな、と思った。それはそのまま彼自身が実に繊細な感受性を備えているという証左でもあるだろう。ドラマや映画、文学やニュースに関しても鋭い批評眼を向けていて、それらにすべて賛同するわけではないけれど唸らされる。実に興味深い日記だと思った。今年のクリスマスに続編が刊行されるというが、もちろん読んでみたいと思う。断酒して、亡くなられる直前まで記されたというその日記を読みたい。晩年(?)に至り、どんな境地に達したのだろう。サイレント・ポエツ『For Nothing』を聴く。改めて聴き返してみると、なんだか架空…