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Efficeon

(コンピュータ)
いふぃしおん

Transmeta(トランスメタ)社のCPU

概要

名称は"A new eon of efficiency" からの造語。

  • 2003年夏に開発コードネームAstroを製品名Efficeonとして発表
  • 2003年秋 Microprocessor Forumで詳細発表(関連記事)
  • 2004年末 SHARP Muramasaに搭載 (関連記事)
  • 2004年秋 Fall Processor Forum (旧Microprocessor Forum)で新ロードマップ発表(関連記事)

Cruesoeに続くTransmeta社のVLIWプロセッサ。フロントエンドのCMS*1ソフトウェアを使い、x86命令をネイティブ命令に変換する。変換の過程で並列化を行い、複数のx86命令を同時実行できるようになっている。
キャッシュには変換後の命令が入るため、変換オーバーヘッドは最初の1回だけになる。それ以降はEfficeonの実速度で動作する。変換結果がキャッシュに入りきらないときには、実メモリ上のコードバッファに変換後の命令をおくこともできる。
EfficeonのCMSはループを4パスで最適化して行くため、繰り返しの多いループは深い最適化を、少ないループは軽いが早く終わる最適化をおこなえる。
また、I/Oアクセス(DMAコール)をCrusoeではをソフトウェアで制御したため、I/Oアクセス中はプログラムの実行が一切出来なくなっていた。
Efficeonは、このI/Oアクセスの部分をハードウェアで制御する様になった為、I/Oアクセスとプログラムの実行が同時に出来る様になった。
これらはCruesoeで問題になった「もっさり感」への回答とも言える。
現在x86 CPUで主流のマイクロコード変換型スーパースケーラー/スーパーパイプライン・アーキテクチャはスケジューラーが爆発的に肥大化しており、この部分の発熱やコストが馬鹿にならない。また、極端に長いパイプラインのために分岐や演算によるストールが激しく、その対策のために新たな回路を付け加えるために更に発熱とコストが上昇している。
CruesoeのVLIW+CMSはこの傾向に対するアンチテーゼとして注目されたが商業的には失敗だった。Effecionも商業的には思わしくないが、市場そのものが低消費電力プロセッサに舵を切り始めているので今後何らかの変化がある可能性もある。
CMSはソフトウェア・デコーダーなのでソフトウェアの変更だけでチップの性格が変わる。CruesoeはCMSのバージョンアップで少しずつ速度が増した。EfficeonはWindowsの新しい対ウィルス機能、DEPにハードの変更なしにとっとと対応を済ませた。
CruesoeのCMSにはLongRunと呼ばれるプロセッサ・レベルでの消費電力低減アルゴリズムが実装されていた。Effecionにはトランジスタのボディ・バイアスを変更することで(?)低消費電力化を図るLongRun 2が実装されるとアナウンスされているが、2004年秋の段階ではハードのみ対応しておりCMSはまだ対応していない。

搭載パソコン

  • シャープのメビウス・ムラマサシリーズ

関連キーワード

*1:Code Morphing System

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