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fm osaka

(一般)
えふえむおおさか

概要

  • 社名
    • 株式会社エフエム大阪
  • 通称
    • fm osaka(851、ハチゴーイチ、FM大阪)

送信所・周波数とコールサイン

  • 親局
    • JOBU-FM 85.1MHz(大阪府大東市飯盛山)・10KW
  • 中能勢中継局
    • 77.4MHz(大阪府豊能郡能勢町野間西山)・10W

歴史

開局〜”EASY”まで。

  • 大阪万博が始まった1970年4月1日、北区中之島にある朝日新聞ビル7Fに開局。
    • 民間放送のFM局としては2番目。*1
  • 開局当初は音楽のみならず、寄席番組(上方FM寄席/ステレオ落語)なども放送されていた。
  • しかし同時期開局のFM東京・FM愛知と番組ネットを当初から結び、ステレオ放送の魅力を活かした音楽番組を多数放送。
    • 1974年4月、日本初のコンサートホールからの生中継を実施。(フェスティバルホールから)
    • 1980年、アメリカのグラミー賞の日本国内独占放送権を持ち、JFNのラインで全国放送された。(〜'94まで。後半はTOKYO FMとの共同制作。)
  • 1977年、FM東京などとの合同によりデジタル回線の技術が開発され、日本全国へのステレオ生中継が可能になる。
    • 1978年、FM東京、FM愛知、FM福岡、FM大阪の4局により、全国FM放送協議会が発足。
    • 1983年、Japan FM Network(JFN)がスタート。現在北海道〜沖縄まで38局ネット。*2
  • 1980年、日本における先駆けとなるアメリカンスタイルのDJ番組『American Music Station』を開始。日本初のFAXリクエストを採用した昼ワイド『radio papa』を開始。(〜'89.6)
    • 1989年以降は主にFM802で大きく採り入れられた。特に802開局まで『radio papa』水木DJだったヒロ寺平に多大な影響を与える。*3
  • 1985年、新音源Compact Disc(CD)の登場と同時に、日本初のCD音源のみのコーナー番組「CDゾーン」を設ける。
    • のちに、J-WAVEなど後発FM局が多数採用する”NONSTOP AIRPLAY”編成の先駆け。
    • 当時は昼ワイド『radio papa』内15:00から25分間。現在でも13:40〜14:10の時間帯に名残がある。
  • また'70年代から'80年代に掛けて、小松左京・九十九一・中島らも・立原啓裕・槍魔栗三助(現・生瀬勝久)・桂文珍ら、関西を拠点とする文化人・演芸人を多数起用、夕方・夜〜深夜に奇抜な発想の番組を多数生み出す。また、宝塚歌劇の人気スターをDJに起用した時期もあった。
  • しかし1989年6月1日、FM802開局で立場が完全に逆転。
    • 従来からのリスナーが大幅に802に奪われ、暫くは[FMO]のCI採用や、バイリンガルDJによるアメリカンテイストの番組を強化し、テコ入れを図るも、苦戦する。

EASY 851路線:1993〜2002

  • 1993年度より”EASY851 fm osaka”のキャッチフレーズを採用。現在の正式社ロゴ[fm osaka]もここで初採用となる。
  • 平日生ワイド全部と、土日の朝夕深夜に新開発された生ワイドを[徹底したパーソナリティー型DJ路線]と[フリーディレクター制度]で、他局がチャレンジしなかったような、大胆な企画・選曲やコーナー・キャンペーンを展開。
  • 特に最初半年は『RADIO EASY』と題して平日深夜1:00〜3:00を一般公募の完全フリーとした。
    • 「ジャンルや放送経験を問わず、放送当日オンエア2時間前までにfm osaka本社に素材が到着すればOK」というこの枠には、延べ100以上の番組が放送され、また出演者も6,7歳〜70代までの出演者が毎晩日替わりで登場するという前代未聞の枠となった。
    • この『RADIO EASY』から登場したのが、音楽バラエティ番組『世紀末的大阪』J-POP100%番組『JAY-LAND SHUFFLE』早朝の中高生向けJ-POP番組『ミック宮川のASA-REN 5』である。
    • EASY路線では、早朝時間帯に『ASA-REN 5』夕方時間帯に『JAY-LAND SHUFFLE』と、邦楽(J-POP)専門番組を関西で最初に導入。
    • 1993年10月度からは、月刊推薦曲制度[POWER PLAY 851]を開始。(〜現在)
    • 1994年にはFMでは先駆けとなるラジオショッピング「大阪特選市場ラジマート」を開始。(〜現在。2002年からはネットショッピング[radimart.net]も開始。)

1993〜2002までの”EASY路線”で放送されていた主な自社ワイド番組

下記載は一番定着していた放送時間・代表的なDJを示す
  • 『若宮テイ子のBREAKFAST CLUB』
    • 月〜金 朝7:30〜11:00/若宮テイ子
  • 『JAC851』
    • 月〜木 昼12:00〜16:00/谷口キヨコ、樹原マユミ
  • 『JAY-LAND SHUFFLE』
    • 月〜木 16:00〜19:00/山本シュウ、玉川美沙、石原千宝美、KOJI、井上佳苗、庄司悟、神田亜紀ら
  • 『GETSU-MOKU 19』
    • 月〜木 19:00〜20:00/川上真二
  • 『ASA-REN 5』
    • 月〜日 5:00〜7:00/ミック宮川、川上真二、庄司悟ら
  • 『COUNTDOWN KANSAI』
    • 金 昼12:00〜20:00/矢口清治、川原ちかよ→珠久美穂子
  • 『世紀末的大阪』('96以降『EZM』)
    • 金 深夜2:00〜5:00/きんたミーノ、吉村智樹、岸本雅美ら('96から岸本一人でのオンエア)
  • 『GOOD MORNING OSAKA』
    • 土 朝7:00〜9:00/久米村直子
  • 『COUNTDOWN KANSAI TOP40』
    • 土 深夜2:00〜5:00/aiko
  • 1995年4月1日、文字多重放送”見えるラジオ”を開始。(〜現在)
    • 受信機が高価な為、一般には普及しなかったが、災害時の緊急迅速な情報提供メディアとして重宝されている。
    • 但し関西圏においてはKiss-FM KOBEが文字多重放送をおこなっていないこともあり、自社関連会社[FM大阪インフォメディア]が関西各地のコミュニティFM(一部のみ)で、放送運営補助を兼ねて行政関連情報や、放送連動情報などを提供している。
    • また、この技術を応用する形で2003年、曲目情報リストを全国30局以上と協力して一元化。ネット上での楽曲音源購入が可能となった。
    • 更に2003年10月には、この時結成された全国FM連合*4、東芝とau by KDDIとの協力で、楽曲情報がわかる上、通常のFM放送も聴ける「FMケータイ」がスタート。
  • 1996年秋、長らくFM802に先を越されていた平日全日帯の聴取率がついに並ぶ。
    • この頃から暫くは、802とfm osakaの2局に京都・神戸のFM4局を加えた、激しいリスナー争奪戦が展開される。
    • またこの頃、小室哲哉(TK)プロデュース楽曲のチャート寡占について各局で物議を醸し、ライバルのFM802は7月以降、TK関係の楽曲オンエアを全面停止する。このため、TK関係楽曲の多くが邦楽オンエアの多いfm osakaにリクエストが殺到、聴取率の上昇原因ともなった。
  • また『JAY-LAND SHUFFLE』などの人気番組から、AD→DJのみならず、更に人気歌手へのステップアップも生まれるようになった。

fm osaka AD・DJからの主なステップアップ

  • 井上佳苗
    • 『JAY-LAND SHUFFLE』のAD→'95.番組DJに。
    • ”佳苗”として'96.上京・メジャーデビュー。
    • POWER PLAY 851にもなった『この地球(ほし)が果てるまで』などのスマッシュヒットを生む。
    • シングル7枚。アルバム2枚をリリース。…風の噂では'93.結婚引退・めでたく家庭入りしたそうです。
  • 石原千宝美
    • 松山市出身。父の関係で高校時代から大阪に住む。
    • fm osakaでは『JAY-LAND SHUFFLE』『JAC851』などのAD→'97.ジェイランDJに。
    • ジェイランのDJは半年で終えたが、その後上京。
    • 長期のトレーニングのち'01.1.24.『冬の匂いが消える頃』でメジャーデビュー。
    • 851以外にも多数の局で裏方を担当していた為、デビュー時には関西中を挙げて歓迎された。特にα-IMAGE ARTISTとなった京都では熱烈な支持を受ける。*5
    • しかし運命のイタズラか…。業界内の諸事情で約2年弱の活動休止期間を余儀なくされる。
    • 現在はインディーズながら都内でライヴを中心に活動を続ける。
    • そして'04.4.28.念願だった初アルバム(!)『unbalance』をリリースしている。

fm osakaから音楽への夢を叶えたのは、彼女らだけではなかった。
fm osaka35年の歴史において最大のヒットを生んだ、彼女について触れない訳には行かないだろう。

aikoと851・それは運命の絆。

1995年『Teen's Music Festibal』にてグランプリ(ティーンズ大賞)を獲得。
  • ヤマハのTMFプロデューサー・伊奈たいぞう氏の紹介で、851にいきなり生で初出演!
    • この出演は『JAY-LAND SHUFFLE』!
    • …そう、fm osakaの大人気リクエスト番組にして、タワーレコードからの公開生!!!…実は当時のジェイランDJが急病に付きのピンチヒッターだったそうだ。
    • この時は当の本人でさえてんやわんやだったが、その”初出演”が大当たり!!多数のリスナーから”もっとAIKOを出せ!”との要望が殺到。
結局、この勢いでジェイランにレギュラー出演。
    • '96.12月〜2月、木曜中継ぎDJを庄司悟と隔週で務める。
運命の5年間がやってきた!
  • ジェイランレギュラー効果で人気が沸騰しはじめた'97.3月、aikoに竹中Pからお達しが来る。
    • 既にノンDJで始まっていたfm osakaのヒットチャート上位40曲をオンエアするだけの『COUNTDOWN KANSAI TOP40』に登場。「曲の間だけ適当になんか喋って」と当時の局P・竹中氏のお願いでDJを担当することに。
    • 当初から気前はよかったaiko、竹中Pの「出来たら生でやれるぅ?」の無理難題にも、彼女はあっさり2つ返事!
    • 思えばこの時の決断からして、彼女のスターダムへの爆走は始まっていたと言えるのかもしれない。
  • このTOP40…5年続くお化け番組になろうとは誰が想像していただろうか…。
    • 何せ、番組の主であるはずのチャートの楽曲よりもaikoのトークばかりが毎週炸裂していたのだから。下ネタも平気な彼女のマシンガントークは、『ヤンタン』など深夜トーク番組が衰退に掛かっていた在阪他局を、完膚無きまでに圧倒した。
'98.7.17.メジャーデビュー曲『あした』リリース。スマッシュヒット。
    • 当然851チャートではNo.1を獲得。この頃には、地元の関西だけでなく西日本各地で大変な噂になっていたのである。
'99.10月、既に東京中でも話題が広まっていたaiko、ついに深夜放送の殿堂『オールナイトニッポン』に進出!
    • その頃には既に上京していた為、週2回の生放送で東阪間の往復が激務となる。
    • またこの頃からTOP40の事前録音が多くなる。番組ミキサー・バックマン(wa'shan)大活躍の日々。
'01.悪夢の夏。
  • 思えば'95.のティーンズ大賞受賞から、文字通り”突っ走ってきた”長く続いた激務がついにたたる。
    • 7/18〜8月一杯まで、声帯結節急性咽喉気管炎でTOP40を休演。
    • この期間は、構成のバーバラよねやaikoのお友達アーティストらが代役を務める。
  • 8月のコンサート活動再開後も、aiko本人は大事をとって、9月から部分出演のみ再開する。
'01.11.03.aiko、TOP40に完全復活!!!
  • 番組史上最高アクセスでfm osakaの回線がFAX・メールともパンクした。
    • あまりの嬉しさにaiko、番組後半は大泣き。しかし翌日、一部のスポーツ紙が取り上げるなど、関西中がまさに大喜びした日であった。
    • しかし、その喜びも束の間、fm osakaとしては大事な大事な中之島との別れが待っていた。また、彼女の多忙も極まり、以前ほどの無理が出来なくなっていたのである。相当に辛かったはずだが、ある決断をせざるを得なくなった。
'02.2.3.「この3月一杯でTOP40の番組は終了」と発表。
  • 多くのTOP40リスナーのみならず、関西中のラジオっ子たちが、悲嘆の涙に暮れる。
'02.3.28.涙…涙の番組最終回。
  • いつものバーバラ・バックマンの他、竹中P・吉田P・山本Pや若宮テイ子御大など、大勢に囲まれつつ、終始涙一杯ながらも、無事に180分間を最後は笑顔で。
  • 5年間を締めくくるファイナル生演奏は、長期休演直前に出したSg.曲『ロージー』だった。
  • 1996年度より、関西FMラジオ局では初のDJスクール「fm osakaDJアカデミー」を開講。
    • 現在までに庄司悟、浜平恭子、藤沢俊一郎、下埜正太、井上麻子、珠久美穂子ら自社DJの他、西田新、小嶋晶子、富永晃道、土井コマキ(FM802)、森夏子、柿元恵美、慶本まさ美、李由美(α-station)、松尾明子、吉川朋江(e-radio)、川本えこ、内藤聡(FM AICHI)、COCORO(RADIO-i)ら関西・東海圏を中心に、他局のDJも多く輩出している。
  • 1996年、自社HPを立ち上げ。(当初は[www.fmosaka.co.jp])
    • リクエスト受付や番組情報提供のみならず、当初から、Realaudio公式ラジオとなるインターネットラジオ放送をおこない、現在に至る。現在の[fmosaka.net]になったのは'98年頃。

”EASY”以後〜現在までの動き。

  • 2002年4月1日、社屋移転直前の改編で、これまで続いていた”EASY路線”を方針転換。
    • アンチ802の多くのリスナーから顰蹙を買うが、何度かの改編を重ねつつも、しつこくこの路線は続いている。
  • 2002年7月16日、32年続いた中之島の本社を後にし、大阪市と阪神高速道路公団が管理する、湊町リバープレイスに移転。
  • 2003年4月1日、隣県・兵庫県域のKiss-FM KOBEがJFN化。
    • 放送エリアやリスナー人口が大きく重なるfm osakaでも、DJ起用やスポンサー出稿などに大きな影響が出た。
    • また、この日を持って、開局当初から続いた電話リクエストは廃止。*6リクエスト・メッセージはFAX・インターネット・郵送に集約される。

現在の選曲編成

  • EASY廃止当初に較べ、昼間の邦楽アイドル路線と深夜の邦楽ロック路線が強まっている。
    • また時間帯によっては、演歌・歌謡曲が掛かる場合もあり、時折、歌手ゲストも招く。
  • 2003年秋、15年ぶりにクラシック専門番組『おしゃべり音楽マガジン〜くらこれ!』を日曜深夜に開始。クラシックファンの静かな人気を呼んでいる。(fm osakaDJアカデミー・レッスン生による制作番組)
  • 尚、徐々にEASY当時のテイストに戻りつつある現状と、ここ数年の聴取率大幅減少を踏まえ、2005年春には大幅な改編が為される可能性がある。

現在の主なワイド番組(2005.02.01現在)

  • 『MORNING FREEWAY 851』
    • 月〜金 5:00〜8:30/浜平恭子(月〜火)、藤沢俊一郎(水〜木)、大塚由美(金)
  • 『RIVERSIDE DAYLIGHT』
    • 月〜木 8:30〜13:00/庄司悟
  • 『afternoon cafe'』
    • 月〜木 13:00〜16:43/谷口キヨコ(月・火)、樹原マユミ(水・木)
  • 『Radio On The Street』
    • 月〜木 17:00〜20:00/SHINJI(川上真二/月・火)、RIO(水・木)
  • 『pop up inc.』
    • 月〜木 20:00〜21:00/珠久美穂子
  • 『chatty friday』
    • 金 8:30〜13:00/若宮テイ子
  • 『COUNTDOWN OSAKA〜WEEKLY CHART & EVENT』
    • 金 13:00〜18:00/KOJI
  • 『POWER NUTS』
    • 金 18:00〜20:00/山本シュウ
  • 『BUZZ ROCK』
    • 金 21:00〜21:55/下埜正太
  • 『SPIN THE MUSIC 851』
    • 月 25:00〜29:00/井上麻子
  • 『ROCK UP!851』
    • 火 25:00〜29:00/下埜正太
  • 『MUSIC SPROUT 851』
    • 水 25:00〜29:00/岸本雅美
  • 『和田誠のCAPTAIN OCK』
    • 木 25:00〜29:00/和田誠
  • 『KING STREET 851』
    • 金 26:00〜29:00/DJモーリー
  • 『若宮テイ子のゴールデン・ナイトショウ』
    • 土 26:00〜29:00/若宮テイ子
  • 『SUNDAY HEARTLAND〜Songs Tapestry〜』
    • 日 18:00〜19:00/RIO
    • …他多数。

*1:最初の民間FMは1969年12月24日に開局したFM AICHI(FM愛知)、尚、TOKYO FM(FM東京)は前身の教育機関であるFM東海から民間化したのが4月26日なので、民間放送としての開局は3番目となる。

*2:fm osakaは営業と番組編成制作の一部に大きな責任を負う準キー局である。

*3:ヒロTは802開局とともに転籍後、金曜日の早朝〜夕方までの12時間以上を10年以上ディレクション・プロデュース含めて一人で担当。大阪のみならず、日本全国のラジオDJ史上に残る快挙を成し遂げる。

*4:TOKYO-FM・J-WAVE・FM802の呼びかけで民間FM放送53社すべてが加入。将来的なFMラジオの活用・開拓について、従来のネットワークを超えた提携を組む。fm osakaも当然加盟。

*5:またこの頃に千宝美さんを応援されていたDJには、山本シュウ、谷口キヨコ、庄司悟、KOJIなど、現在も851で現役の方が多い。

*6:原則。年数回、週間特別企画として復活する場合がある

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