海外文学は、長くて読み始めるのに勇気がいる作品が多い。でも、読んでみると日本の小説と違った面白さがある。 今回は、文庫本一冊で読める、はじめて海外文学を読むという方にも遠慮なくお薦めできる海外文学を紹介したい。 以前より、このブログの「海外文学ランキングベスト100」の記事でもレビューを更新しているが、このランキングで上位を占める『百年の孤独』や『城』は、正直言って初心者にはあまりおすすめできない。 なので、今回の記事では比較的短めで読みやすく面白い作品を紹介することにする。さらに、紹介する作品は原則すべて文庫で手に入り、1冊以内の長さのものに限ることにする。 また、個人的に海外文学は地域性を…