G.I. Jane
アメリカ海軍情報局に所属するジョーダン・オニール大尉は、男女差別雇用撤廃を訴える女性上院議員デヘイヴンの要請により、海軍特殊部隊SEALsの訓練プログラムを受けることになる。同プログラムは、志願者の6割が脱落するという最難関だった。彼女を待ち受けていたのは、マスター・チーフことウルゲイル曹長の猛烈なしごきと、訓練生たちからの女性蔑視だった。
デミ・ムーアの短く刈り上げた頭髪と鍛え上げられた肉体、ヴィゴ・モーテンセン演ずる鬼曹長のしごき、苛烈なリアルな訓練場面が話題を呼んだ。本作でリドリー・スコットは、戦闘場面をリアルかつ迫力あるものにする為に、撮影技法を非常に凝ったもとにしたが、映画自体が不評だった為に技法自体は余り注目を集めなかった。しかし後年、似たような技法を用いたスティーヴン・スピルバーグの『プライベート・ライアン』の戦闘場面が話題を呼び、スコットは同作を意識したアクション描写を『グラディエーター』、『ハンニバル』等で撮ることになる。
*1:Rated R for language and combat violence.