今日は、当たり前のようにやっている極限操作と積分の順序交換についてです。これはルベーグの単調収束定理と呼ばれるものですが、その証明を見ていきます。 測度空間$(X, \mathfrak{B}, \mu)$を考え、以下$E \in \mathfrak{B}$とします。 補題: 非負の単関数については積分と総和の順序交換ができる 集合$E$の上で$f(x) \geq 0$、また、$g _{n}(x)\; (n=1,2,\cdots)$は単関数$\geq 0$であって、$E$の各点で$f(x) = \displaystyle \sum _{n=1} ^{\infty} g _{n}(x)$ならば$\…