今すぐにでも巨大な闇に食べられてしまいそうな か弱い提灯が二つ ゆらゆらと同じタイミングで揺れている。 「恐怖」という陰の本能を否応なく刺激する視界の閉ざされた暗闇 どれだけ歩いたであろう。 刻々 こくこく こくこくこく 濃く、一分が一時間か 薄く、一時間が一分か 究極の暗闇のせいか時間の感覚さえ盲目となっていた。 対比されるように愛子まなごは露知らず 「生きる」という陽の本能か 母親の腕の中でスヤスヤ健やかに眠り続けていた。 👺チャプター主題歌🍁 👺イヤホン・ヘッドホンをお薦めします🍁 呪われしみどりご Piano, Guitar & Beats / ThaehanLyric, Bass &…