2023年の我が国のスタートアップの資金調達額が7,536億円となり、2022年の9,664億円を2割以上下回りました(INITIAL発表)。これにより右肩上がりで伸びていたスタートアップの資金調達は2022年がピークとなったため、ブームが落ち着きつつあるように見えます。しかし、ピークアウトの原因が海外からの投資の急減であったり、100億円以上の調達は2023年が過去最高の件数となったり、日本ベンチャーキャピタル協会のCVC会員数は増え続けていることから見ると、まだブームの勢いは衰えていないようです。 今後の課題は、スタートアップ・ブームの熱を保ち続けることでしょう。日本銀行もそうした問題意識…