今月は免疫・アレルギー性肺疾患の特集号であったため、気になったところだけ抜粋した。 【気管支喘息】 ・非アトピー型喘息、ウイルス感染などの非特異的な刺激によって喘息発作が誘発される機序に自然免疫グループ2自然リンパ球(ILC2)が関与。ILC2は気道上皮細胞から産生されるIL-33やTSLPなどのサイトカインによって活性化され、大量のIL-5,13を産生することで喘息病態を誘導する。これがステロイド抵抗性を獲得することが明らかになり、ILC2が難治性喘息の形成に関与すると考えられている。 【サルコイドーシス】 ・日本人では眼病変55%、心病変23%と海外の報告よりもやや多いが、結節性紅斑を含む…