農業協同組合(JA)の共済(保険)事業で職員が不必要な契約を自腹で結ぶ「自爆営業」を巡り、国が是正に動いてから1年が経過した。だが、複数の職員らは、問題の要因とされる過剰な営業ノルマの強要が今も続くと証言。「共済取れるまで回らす事」などと記された文書も飛び交い、「実態は何も変わらない」との訴えも上がる。(押川恵理子) ◆「貯金・年金・共済取れるまで回らす事」「数字が全てです」 「貯金・年金・共済取れるまで回らす事」「数字が全てです」。兵庫県内のあるJAでは、ノルマ達成を管理職に徹底するメールが今でも送られている。これを受け取った同県内のJA職員は「もはや指示ではない。パワハラ(パワーハラスメン…