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JASRAC

(音楽)
じゃすらっく

社団法人日本音楽著作権協会。戦前は「大日本音楽著作権協会」と名乗っていた。同協会は、プラーゲが作った「大日本音楽作家出版者協会」に対抗すべく、日本の音楽関係者が作った団体で、1939年に制定された「著作権ニ関スル仲介業務ニ関スル法律」(仲介業務法)にもとづき、音楽著作権を管理する日本で唯一の組織となった。
しかし2001年に同法が廃止され、「著作権等管理事業法」が制定されることで、他団体の参入が可能になった。とはいえJASRACの影響力は強大で、いまでも実質的には「唯一の」と形容して差し支えないだろう。
なおJASRACが管理しているのは、あくまでも作詞家、作曲家といった著作権者の権利であり、レコード会社、演奏家といった著作隣接権者の権利ではない。レコード産業、音楽業界の実状を考慮せず、現行の著作権法に則り官僚的に業務を遂行しているのが、いまのJASRACである。ジャズ喫茶に多額の著作権使用料を請求するなど、一般の音楽ファンの感覚から乖離した行動に出るのはこのためであり、「JASRACはレコード産業の手先である」といった言説は正確ではない。
また最近では個人blogにも影響が及び、更新を停止せざるをえないサイトもある。(そのサイト側が質問メールを送っても2週間以上にわたり無視されるなど団体としての態度にも疑問が残る)
著作権料が、どのような基準で分配されているのか、どのぐらい分配されているのか、そもそも分配されているのか、それらは全く明らかとされていない。また、役員の多くが年に3000万円もの役員報酬を貰っている事は、世間にはあまり知られていない。
2013年11月、東京高裁は「JASRAC」の使用料徴収方式が、「自由競争を妨げている」とし、そのうえで公正取引委員会の採決審決を取り消している。

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