早いもので3月も末ですね。新たに進学, 進級, 就職, ないし転勤になる皆さんはそれぞれ不安とか期待を抱えて複雑な心情ではないでしょうか。私も、所謂医局人事で地方の病院に行くことになるし, 秋には専門医試験も控えているので戦々恐々です。 今日は久々に、最近読んだ本を紹介します。 『KGBの男 冷戦史上最大の二重スパイ』(ベン・マッキンタイアー著, 中央公論新社) 題名から分かるように、これは旧ソ連に実在した二重スパイの人生を綴ったドキュメンタリーです。父親はスターリン政権下の1930年代にKGBの前身組織へ官僚として勤務し, 主人公自身も1950年代にモスクワの名門大学に入学して1960年代に…