「悲劇もあまりに微細に書くと、喜劇になる。悲しみが、笑いに転化する、、、」 とは、まさにこの作品のことではないかと思う。 (『百冊で耕す』近藤康太郎著、第四章「わからない読書」P.105 より) イワン・イリッチの死 (岩波文庫 赤 619-3)作者:トルストイ,L.N.岩波書店Amazon原タイトル:Смерть Ивана Ильича, 1886 本作は、黒澤明監督の映画『生きる』(1952) の生みの親であり、この映画を英国でリメイクしたのが、カズオ・イシグロ脚本の『生きる・Living』(2022) である。 ロシア→日本→イギリスと、時空を超えてグローバルに継承されてきた物語である…