グンナー・リーストルはハイパーメディア上のコミュニケーションの特徴を修辞学との比喩で説明しました。 ハイパーメディアコミュニケーションの修辞術 この表はロラン・バルトが『旧修辞学 便覧』で示した修辞学の規範的な区分を拡張したものです*1。 修辞学の5つの要素 バルトは同書のなかでActio〔行為〕とMemoria〔記憶〕の操作を分析の対象から除外しました。なぜなら、演説におけるドラマツルギー(Actio)と、演説を記憶しておくための戦略(Memoria)は、〈声〉の文化と深く結びついていた為、文字の文化では既に失われてしまったからです。 グンナー・リーストルはActioとMemoriaが現代の…