OSの一つ。
MicroSoft 製 Disk Operation Systemの略。
Microsoft Windows95 登場以前はPCでは事実上の標準OSだった。
IBMがパソコン(IBM PC)を投入する上で、Microsoft社に基本ソフトの開発を依頼した。MicrosoftはSeattle Computer products 社が開発した 16bit OS である QDOS を買い取り、IBM PC用のOSとして仕立ててMS-DOSと名付けた。
IBMから出荷されるOEM版はPC-DOS、Microsoft社から出荷されたものはMS-DOSという名称で販売された。日本においてはNEC PC-9801シリーズなど各社16ビットパソコンに移植され、事実上の標準OSとして長い間使われていた。
現在のOSはほとんどが32bitモードで動作しているが、MS-DOSは16bitモードで動作するOSである。初期の非常に低機能なPCでも動作するように作られているため、現在からみると厳密にはOSとは言い難い未熟な部分が多い。
Ver.1ではそれまでの主流だったCP/Mを参考にし、互換性を重視していた。Ver.2以後はデバイスドライバの採用などunixの操作性をある程度意識し、Ver.3以後はネットワーク(MS-Networks)およびGUI(MS-Windows)への拡張に対応。