松尾大社(まつおたいしゃ)は、大宝元年(701年)、渡来人秦(はた)氏が一族の氏神として信仰した古い社。大山咋神(おおやまぐいのかみ)と市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祭り、境内に霊亀ノ滝、亀ノ井の名水があり、酒造家の信仰が厚い。室町初期の作で「松尾造(両流造:りょうながれづくり)」といわれる本殿(重要文化財)ほか拝殿、釣殿、楼門など社殿が多く、等身大の神像(重要文化財)は平安初期の作。4月20日以降初めての日曜の「神幸祭」は1000年の歴史を持つ祭礼。この祭では七条通の桂大橋上流付近で舟渡御(川渡り)を行うのが圧巻。桂離宮の対岸の河原斎場で神輿が6基そろって祭典を行う。川原は見物客であ…