古文研究法152-1 蕉風:下京(しもぎゃう)や雪積む上の夜の雨 下京のあたり、雪の積もった上に夜の雨がしんしんと降る。閑寂の中に冬の侘しさが籠っており、下京という場所(貴族が暮らす上京に対して庶民の暮らす下京)の感じと、しっくり溶け合った情景だ。 N君:上京と下京にそんな違いがあったとは全く知りませんでした。それにしても俳句というのはたった17文字しかないのに、表現している内容は深く広いです。僕にはよく分かりませんが、その俳句の中の蕉風というのは「陰性の美」に重きを置いているらしいです。 A cold rain is falling on the snow. Winter evening i…