ベイブレード自体、半年前はおろか3ヶ月前には存在も知らなかった。 大事な友人が2年越しで海外に飛び立つことになり、もう会えないかもしれないということで急遽、会うことになった。 「子どもの服とかいろいろあげるよ」と言われて空のスーツケースをがらがら引いて友人との待ち合わせに向かった。 友人も紙袋いっぱいに服やら何やらを詰め込んでくれていて、どれもこれもお宝の山だった。 「これ、きっと息子くん好きだと思うよ。うちもずーっとずーっと大事に遊んでたんだ」。 そう言われて宝の山の中にあった手提げ袋の中にあったのは、山ほどのベイブレードだった。 遊び方がよくわからない息子は早速友人の息子さんにグイグイと聞…