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PTSD

(サイエンス)
ぴーてぃーえすでぃー

病気 病名
Post Traumatic Stress Disorder(心的外傷後ストレス障害)。

強烈なトラウマ体験(心的外傷)がストレス源(ストレッサー)になり、心身に支障を来し、社会生活にも影響を及ぼすストレス障害。アメリカでベトナム戦争後の帰還兵の問題行動が社会問題になったときに、その原因として強烈なストレス体験がトラウマとなりそれらが、精神的な障害として行動に現れたとして議論された神経症。

PTSDの主な症状と診断

PTSDの主な症状は再体験(想起)、回避、過覚醒の3つである。

  1. 再体験(想起):原因となったトラウマ体験が、無意識にはっきりと思い出されたり、悪夢をみたりする現象。
  2. 回避:トラウマに関係する状況や場面を、意識的あるいは無意識的に避け続けたり、感情や感覚などが麻痺したりする症状の事を差す。
  3. 過覚醒:交感神経が異常に高ぶり不眠やイライラ(感情発作)と言った症状として発露する。


DSM-IVのPTSDの診断基準では、条件A.として

  1. 実際にまたは危うく死ぬまたは重傷を負うような出来事を、1度または数度、または自分または他人の身体の保全に迫る危険を、その人が体験し、目撃し、または直面した。
  2. その人の反応は強い恐怖、無力感または戦慄に関するものである。 注:子どもの場合はむしろ、まとまりのないまたは興奮した行動によって表現されることがある。

この2つの条件を満たすことをトラウマ(心的外傷)の条件とし、その結果として以下のB〜Fの条件を満たす事をPTSDの診断の条件としている。

B.トラウマのあった出来事が、示される5つの項目の内1つ以上、再体験(フラッシュバック)され続けている事。

C. 示される7つの項目のうち3つ以上、(トラウマ経験以前には存在していなかった)トラウマに対するストレスの持続的な回避や全般的な感情などの麻痺の症状が現れること。

D. 示される5つの項目のうち2つ以上(トラウマ経験以前には存在していなかった)持続的な覚醒亢進症状(過覚醒による睡眠障害や感情発作、不安発作など)が発生すること。

E.B〜Dまでの症状が一ヶ月以上続くこと。

F.これらの症状が、(トラウマ体験以前には存在しなかった)臨床的な苦痛や、社会、就業といった事に対し重大な影響を及ぼしている事。

これらの症状が、4週間未満で回復する場合は急性ストレス障害(ASD ICD10では急性ストレス反応)と呼ぶ。
持続期間が3ヶ月未満の場合は、急性PTSDと呼び、3ヶ月以上の場合は、慢性PTSD(交通事故のケースの場合、大抵は5年以内に治癒すると言う)と呼ぶ。
PTSDの症状がトラウマ体験の後、6ヶ月以上遅れて発生する場合を遅延型PTSDと言う。

PTSDに対する心理療法として暴露療法、EMDRなどがある。

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