P2P方式のインターネット放送用ソフトウェア。P2P方式のメリットは、受信者が受け取っているストリームをそのまま他の受信者へ供給できることにあり(PeerCastではこれを「リレー」と呼んでいる)、これにより配信者の帯域を圧迫することなく多人数にストリームを届けることができる。極端な話、配信者が56kのダイアルアップ回線で1本しかストリームを出さなくても受信者がリレーを次々に行うことで、100人でも200人でも同じストリームを受け取ることができる。
対応OSはWindowsの他、LinuxやMac OS Xも対応している。
取り扱える主なフォーマットは、音声はMP3/OGG/WMA形式、映像はWMV/NSV形式とあり、PeerCastネットワーク全体では音質や取り扱い易さで音声はOGG形式、映像はWMV形式が主流となっている。
なお、PeerCast自体はストリームのやり取りだけを行うものなので、受信するにはWinampなど*1再生ソフトが別に必要になる。また配信には、WindowsではWinampとOddcast DSP(映像の場合、Windows Media エンコーダ)が必要になる。
*1:WindowsではWinampの他、foobar2000、Quintessential PlayerがOGGストリームを受信できる