株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)より、2004年12月12日に発売された携帯型ゲーム機。カナ表記では「プレイステーション・ポータブル」、通称「PSP」と呼ばれる。
メディアには独自の超小型"UMD"光ディスクシステムを採用、片面2層・ケース入りで容量は約1.8GB。
2003年5月14日に開発を発表し、ほぼ1年後の2004年5月12日にスケジュールを発表。2004年12月12日に本体発売、価格は20,790円。2009年11月1日には、UMDドライブを廃止したダウンロード専用機の「PSP go」が発売された。
2014年6月、日本国内向けのPSPの出荷が終了。
“PSP”は、本体色にブラックを採用し、16:9 ワイドスクリーン液晶を中央に配置した横長のラインを活かした手になじむデザインに加え、随所に高級感のある仕上げを施しています。外形寸法は約170mm×74mm×23mm、重さ約260g、ディスプレイには高品位のTFT液晶を採用し、480×272ピクセルの高精細度スクリーン上に1677万色のフルカラー表示が可能です。
併せて内蔵ステレオスピーカー・外部ヘッドホン/マイク端子を備え、スクリーン輝度調整・サウンドモード選択など携帯プレーヤーとしての基本機能の充実を図りました。またキー・スイッチ類も「プレイステーション」「プレイステーション 2」で世界中の皆様に慣れ親しんでいただいている操作性を引き継ぎました。
“PSP”本体は、この他にUSB 2.0を初めとする各種I/O接続端子や、IEEE802.11b(Wi-Fi)準拠の無線LANを標準で装備するなど、家庭内のさまざまな機器との連携や、屋外での無線ネットワーク接続を可能にする仕組みを内蔵しています。
これにより、無線ネットワーク経由でオンラインゲームを楽しんだり、複数の“PSP”間を直接無線ネットワークで結ぶなど、ゲームの楽しみ方がさらに広がります。また「メモリースティック PRO デュオ」に、USBまたは無線ネットワーク経由で様々なソフトウェアやデータをダウンロードするなど、今後多様な遊び方を“PSP”一台で楽しむ事が出来るようになります。
また、“PSP”が採用する超小型“UMD”光ディスクにより、動画像を多彩に取り入れたゲームソフトのみならず広範なデジタルコンテンツも併せて楽しむ事が可能になりました。新開発の“UMD”は次世代超小型(直径60mm)光ディスクで、最大容量1.8GBものデジタルデータを保持可能です。これによりミュージッククリップなどの音楽コンテンツ、映画やスポーツなどの広範なデジタルコンテンツの供給が可能になります。
これら多彩なデジタルコンテンツの保護を目的に、個々のメディアIDおよび暗号鍵に対応した強力な128ビットAES暗号によるコンテンツ著作権保護方式と、“PSP”本体IDによるセキュリティ保護方式を同時に採用いたしました。
(2004年5月12日発表のプレスリリースより)
軽量・薄型化された。メインメモリが増加したことでロード時間を短縮。希望小売価格は19,800円。
液晶ディスプレイの性能が向上。マイクが内蔵されるようになった。希望小売価格は単品で16,800円。
*1:現時点では222MHzにロックされているが、「God of War:Chains of Olympus」からアンロックされると報道されている