SPILIT2では各ヒロインの個別√の第1節を読むことが出来る。 千咲都√はノベルゲー作成モノ。吃音の少女と自己表現を追究する話。 妙花√はヤクザモノ。収容所の中でヤクザの頭と共に秩序を形成する話。 ノア√は脱獄モノ。ノアの姉である看守ソフりんを連れて脱獄を試みる話。 千咲都√の途中までは何で収容所を舞台にしてまでノベルゲー?と思っていたが…… 妙花とノアではそれぞれ収容所を活かした話にしてくれるみたい。 2_01「だって現実は、いつもビターエンドでしょう?」 吃音の少女とノベルゲーを作る話 共通√と同じく引続きノベルゲー作成を続ける√です。担当は千咲都。ノベルゲー作成を禁止させられてしまった…
自己の価値観が世間から排斥されるモノであった主人公がノベルゲーに表現手段を見出す話。 SPLIT1が独特な収容所を丁寧に描いたのに何故かいきなりゲーム制作モノになったので吃驚。 ノベルゲー制作モノは掃いて捨てるほどあるため「見せ方」が問われるのは理解できる。 しかし収容所を設定してまでノベルゲー制作をやる必要はあったのだろうかと疑問は尽きない。 共通√後半は作成途中のゲームを噛ませ犬が簒奪してそれを懲らしめるとかいう陳腐的な展開。 ようやく噛ませ犬を倒したと思いきや収容所内で作っていいわけないだろと強制終了となる。 果たしてノベルゲーは完成できるのか!?ということを個別√でやるとしたら微妙にな…
価値観の多様性。包摂と排除の原理。共同体で異端視されるものが自己の存在証明だとしたら? 主人公が大切にしてきた事は一般社会においては隠すべき部位であり周囲に理解者を得ることは難しかった。 それ故、他者から理解を得ることが主人公にとって生きる全てであり、その結果投獄されてしまう。 厳しい刑務所内の生活の中で、自己の存在理由、人生の実存について省察を深めていく。 ブットンだ刑務所の描写が克明に描かれていてとても面白いのだが……ラストは変な方向へ捻じ曲がる。 更生プロジェクトの一環としてグループ制作をする事になるのだが何故かノベルゲー制作とか言い出す。 これ延期せずに発売されてたら11月はノベルゲー…