Webのビジネス価値が高まるなか、もっと短いサイクルでサービスを展開することが求められています。こうしたニーズに対応する技術として、国産プログラミング言語「Ruby」とアプリケーション・フレームワーク「Ruby on Rails」が世界的に注目されています。コミュニティが育て上げたこれらの技術は、企業がノウハウを内部留保するのではなく、共有知(コモンズ)化することによりクリエイティビティを増幅させていきました。私たちは、Rubyを実際のビジネスに利用するノウハウをコモンズとし、ビジネス利用における生産性を高めあうことを目的としたオープンなコミュニティ「Rubyビジネス・コモンズ」をスタートさせます。「Rubyビジネス・コモンズ」は単なる開発者コミュニティではなく、現実にコモンズが形作られるための幅広い活動を推進します。よって、コミュニティへの参加は、個人、コミュニティ、企業。そしてソフトウェア会社だけでなく、ユーザー企業・教育機関・行政といった幅広い組織の参加、連携を目指します。そのためにもスタートの地は、九州とします。地域の連帯感は、活動を現実のものにします。地域の情熱は、活動に生きた力を与えます。さらに活動に生きた力を与えるためには、仕事につなげていくことは重要なことです。しかし「Rubyビジネス・コモンズ」は仕事の斡旋・紹介など、メンバーが直接仕事を獲得することに関与する団体ではありません。「Rubyビジネス・コモンズ」に積極的に関与し、生きた力を獲得し、自立的に仕事の獲得を行い、さらに生きた力をコモンズとして「Rubyビジネス・コモンズ」にフィードバックしてください。コモンズによりクリエイティビティを増幅し、大きなムーブメントを起こしていきましょう。「Rubyビジネス・コモンズ」は九州からスタートしますが、日本全国、世界に開いたコミュニティとします。「Rubyビジネス・コモンズ」が、ソフトウェア業界の問題を、地方の問題を解決し、よりよい社会が作られることを願っています。