SHOAH
第二次大戦におけるユダヤ人絶滅収容所の、わずかな生還者・周辺住民・元ナチス党員などの「証言」のみを記録した9時間半におよぶドキュメンタリー映画。撮影は1976年〜1981年。公開後、ヨーロッパでは「HOLOCAUST(ホロコースト)」を「SHOAH(ショアー)」と呼ぶ変化さえ生まれた。 日本では、1995年になってNHK衛星放送・全国の大学などでの自主上映によって公開された。
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たしか宣伝文句のなかで「無関心であることの罪」のような文言を見かけていたように思う。そこでハンナ・アーレントのかの有名なフレーズである「悪の凡庸さ the banality of evil」が頭に浮かんだ。『関心領域』はたしかにそのような問題系に連なる映画ではあるけれど、そこにとどまらない部分もある作品だ。 アウシュヴィッツ収容所の所長であるルドルフ・ヘス一家をめぐる本映画には、たしかに、アウシュビッツに収容され、モノのように殺害され、焼却されたユダヤ人の姿が映し出されることはない。しかし、アウシュビッツと壁を隔てたところにある、美しい庭園付きの家屋に暮らすヘス家の生活は、自分たちのすぐ隣でき…
ハピネットファントム・スタジオの配給でジョナサン・グレイザー(Jonathan Glazer 1965-)監督による話題作「関心領域」(The Zone of Interest 2023)の公開が5月24日から始まっています。 さっそく近所のシネコンで鑑賞してみました。 happinet-phantom.com 第二次世界大戦中、アウシュヴィッツ強制収容所のすぐ隣で暮らす一家の日常が描かれた映画です。この大筋は予告編等で観客にあらかじめ告知されていました。 実際に観てみると映画の内容自体はほとんどこの事前に知らされていた概要から逸脱しません。特段エモーショナルな展開や予想外の逆転劇が仕込まれて…
全5項目 ●代表作 ●「Sight and Sound」の「The Greatest Documentaries of All Time – all the votes」より10本 ●「lecinemaclub.com」の「IN THE CINÉMA CLUB OF… SU FRIEDRICH」より6本 ●「metrograph.com」の「Su Friedrich Selects - Journal - Metrograph 」より6本 ●「そうしないとダメだ(Damned If You Don't)」で引用1本 「落穂拾い(アニエス・ヴァルダ)」より 全5項目 ●代表作 「シンク・オア…
気づけば2024年に年が改まっていて、また人類は「新年の抱負」を更新なんかしているが、私は何方かと言えば「新年の抱負」派ではなく「新しい年齢の抱負」派で、なぜならば20XX年になることというよりも自分がXX歳になることのほうがより直感的で、ゆえによりプレッシャーが増すためだ。それに1月1日という日は自分にとってなんの意味もないが、誕生年月日というのは世界がその前後、自分という人間を含んでいなかった/含むようになったという決定的な違いがあるからやはり特別なんだよね。…とか突っ張ってはいるものの、なんだかんだ新年の透き通った空気に決意が新たになることは否定できず、私自身も「年も改まったことだし頑張…