昔読んだ『広告批評』に所ジョージさんのエッセイがあった。 その内容を今でも覚えていて、自分の指針となっている。 それは、会話において言葉をブーメランのようにどんどん投げる、というものだった。 もしかすると記憶違いもあるかも。 所ジョージさんは、言葉をどんどん投げるんだと。 ただし、ブーメランといっても、返ってくることをそれほど期待していない。 気楽に投げる。 時々、思いがけない方向からブーメランが返ってくることがあって、それがおもしろいんだ。 そういうエッセイだった。 それを読んで自分は他人との会話が気楽になった。 会話はキャッチボールでなければならない、という呪いから解放されたようだった。 …