T・S・エリオット(1888〜1965) アメリカの詩人。批評家としても活躍した。 代表作である長編詩『荒地』は、ダンテ的な声を現代詩の形式の中で蘇らせ、アメリカ・モダニズム文学の最高峰として人々の間に記憶されている。 他に、「プルーフロックとその他の観察」、「聖灰水曜日」、ギリシア悲劇に範をとった詩劇「寺院の殺人」などが著名。 批評家としては「伝統と個人の才能」を著し、後のニュー・クリティシズムに影響を与えた。
こんにちは。いつもお越しくださる方も、初めての方もご訪問ありがとうございます。 今回はG・K・チェスタトンの英語版Wikipediaの翻訳をします。翻訳のプロではありませんので、誤訳などがあるかもしれませんが、大目に見てください。 翻訳アプリDeepLやGoogle翻訳などを活用しています。
「ブレイク」教育は、われわれがほんとうに感じたり欲したり、興味を持ったりすることを、隠す。有害なのは、そうして得られた知識ではなく、それがわれわれに強いる画一的なものの考え方である。と、T.S.エリオットは、「ブレイク」という論文のなかで書いている。エリオットの描き出すブレイクはまるで、ランボーを演じたディカプリオのようである。偉大な詩人はみな、隠さない。おのれがほんとうに感じるものを。先達の作品のなかにそれを探す以外の、詩の勉強法があるだろうか?妙な理論をいくら探っても、そこにはなにもない。ブレイクの幸福は、芸術家ではなく、職人であったこと。仕事を通して、成熟とは何かを知っていく。そして、真…
「愛しているのか、恨んでいるのか」ときどき載せられる書き込みを、ひそかに覗いている。男を恨んでいるような、でも愛しているような。ほんとうに、あの男とあの女は、やってしまったのか。女は男をなじっている。ほんとに、知り合ってまもなくホテルに行ってしまったのか。男が誘ったとか。男は60代後半、女は50代前半?結構、女が若いじゃん。覗き見者が感想をいえば、男は相当な遊び人。そういうのに、ひっかかってしまった女。ええと、その男ですけどね、私も「友だち」でしたが、頭でっかちで「有名人」と思い込んでいる人々に媚びたりしてるので、ブロックしまちた、Nothin personal だけど。悪いジジイだなー。私も…
「メモリー」人生でいちばん最初に飼った犬は近所で生まれたスピッツとおそらく雑種との混血で何匹か生まれたうちのその犬だけ、白い毛が短めだった。 わんわんウルサイのでベルと名づけた。一年もたたないうちにジステンパにかかって死んだ。実際、ジステンパかどうか。とにかく死んだ。外で飼っていたので、凍えて死んだのかも。 六十年くらい前の庶民の家は犬は基本外飼いだった。私は小学三年だった。それから何匹も、犬も猫も飼った。病気になっても医者に行くことはなかった。餌は残飯に味噌汁をかけたものだった。猫も放し飼いなのでよく車にひかれた。Catsの「原作」である『老オポッサムの実用猫の本』は、T.S.エリオットのな…
🐤鳥の事務所PASSAGE店通信🐤 ◎総特集=「ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』100年!」 ハムレット、遂に旅立つ 皆さん、今日は。鳥の事務所です。 やっと、例の彼が旅立っていきました。成仏しなっせ。心の奥で密かに手を合わせました。 これで開棚以来28冊お買い上げいただいたことになります。誠に有難う御座いました。 お買い上げ頂いたのは霊の、あ、違った、例の彼です。 〇ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』福田恆存訳・新潮文庫。 イギリス文学、アイルランド文学を問わず、後世の文学、文化、様々な領域に強力な影響を与えたシェイクスピア『ハムレット』。T.S.エリオットはそこに「客観的相関物」が…
▼マウスとデザイン(ブログの枕の前編) 現代人が1日の中で一番長く握り締めているものは筆記用具(~昭和)からマウスやスマホ(平成~)へ変化したと言えるかもしれませんが、来る12月9日は「マウスの誕生日」です。同じマウスでも「ミッキーマウスの誕生日」は11月18日ですが、パソコン画面上でカーソルを1ドット移動させるためにマウスを動かさなければならない距離は1/100インチ(=0.254mm)に設計されており、その距離(単位)のことを「ミッキー」と呼ぶのはミッキーマウスに因んでいます。1967年にITの父・D.エンゲルバートはマウスを発明して特許を取得し、1968年12月9日にマウスのデモンストレ…
こんにちは、ハクです。 試しに、日曜日にあります、書籍紹介の新聞2版があります。 あまりにも多いのですが書籍を「評」する紹介文がありまして、よく読んでみています。 参考には良いと思い、出してみました。このように記入すると時間がかかり、6冊しかできませんでした。すみません。 どうぞ、ぽちっと「折りたたみメニュー」をお願いたします。 ◇【著者とひととき】 ①『小田急百貨店の展覧会』…「新宿西口」全体を考察 志賀健二郎さんさん ★★★★[ 紹介文はこちら ]★★ 戦後日本の消費文化の一翼を担った百貨店。そこで開催される展覧会は、国公立の美術館とは違う形での文化インフラの役割を果たしてきた。小田急百貨…
『荒地』の原文・和訳からいくつか抜粋して読むつもりだったが、冒頭の七行で面倒くさくなってしまった。できた部分だけ公開する。 四月は残酷極まる月だ リラの花を死んだ土から生み出し 追憶に欲情をかきまぜたり 春の雨で鈍重な草根をふるい起すのだ。 冬は人を温かくかくまってくれた。 地面を雪で忘却の中で被い ひらかびた球根で短い生命を養い。 (西脇順三郎訳) 注:「被い」=「覆い」 April is the cruellest month, breeding Lilacs out of the dead land, mixing Memory and desire, stirring Dull roo…
結婚はサヴァイヴだ。 序:愉快な仲間たち(作品紹介) 狂える母 ①階級について ②狂気 ③罪と罰の経済 ④家族というコレクティヴ ⑤過剰な自我、卑小な自我 ⑥女たちの共同体
2022/10/21(金)マチネ 日生劇場 脚本:マーシャル・ブリックマン&リック・エリス 音楽:ボブ・ゴーディオ 詞:ボブ・クルー 演出: 藤田俊太郎 キャスト フランキー・ヴァリ: 花村想太 トミー・デヴィート: 尾上右近 ボブ・ゴーディオ: 有澤樟太郎 ニック・マッシ: spi ボブ・クルー: 加藤潤一 ジップ・デカルロ: 山路和弘 ノーム・ワックスマン: 戸井勝海 メアリー 他:綿引さやか ロレイン 他:小此木麻里 リード・エンジェル 他: 遠藤瑠美子 フランシーヌ 他:ダンドイ舞莉花 ハンク・マジュースキー 他:大音智海 ストッシュ 他:山野靖博 ジョーイ 他: 若松渓太 ドニー 他…
まだ子猫の愛猫・冴ゆの世話もあり、なかなか手が離せないことから、本を読むゆとりがあまりなく、昨日からようやく宇野重規『保守主義とは何か』を読みはじめた。 保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで (中公新書) 作者:宇野重規 中央公論新社 Amazon バークにはじまり、T・S・エリオット、そしてハイエクと論が進んでゆく。 詩を書く人間の端くれとして、バークが若年期において『崇高と美の観念の起源』を著し、 人に心地よさを感じさせる美とは対照的に、崇高はむしろショックや緊張感を与える。とはいえ、そのようなショックや緊張感は、人間の生を助長し、再生の機会をもたらすとバークは論じた。このよう…
四月はいちばん無情な月 死んだ土地からライラックを育てあげ 記憶と欲望とを混ぜあわし 精のない草木の根元を春の雨で掻きおこす。T・S・エリオット「荒地」深瀬基寛訳 荒地 (岩波文庫) 作者:T.S.エリオット 岩波書店 Amazon 統合失調症の母が二年前、脳梗塞で斃れ介護施設おくりとなって以後、はたして母に、他者にむけられたかたちでの「人生」というものがあったのだろうかと、時に深くもの思いに耽らされている――このように書く他もなくなって、じかにこう書いてしまうのであったが。それはそのまま、人生とは一体何であったのか、人間とは生きて死ぬだけのそれではなかったのかという身につまされるような深省、…
先日開催されたライター講座、若柳樂音筆の会(のちに若柳宮音筆の会に名称変更)の第1講では「インタビューがわからない」というテーマで、編集者の若林恵さん、音楽ライターの柳樂光隆さん、編集者の宮田文久さんが3時間を超える鼎談を行った。刺激的な一夜を終えて分かったのは、やっぱりインタビューがよく分からないということだった。音楽ライターの柳樂さんとは、色々な場所でインタビューについてお話しさせてもらっている。今回は、さまざまな場所で話した柳樂さんのインタビュー論を対談形式にまとめた。柳樂さん、インタビューって、なんですか? とにかく雑誌が大好きな子供だったので、買ったら隅から隅まで読んで何度も読み返し…
2022/10/06(木)ソワレ 日生劇場 脚本:マーシャル・ブリックマン&リック・エリス 音楽:ボブ・ゴーディオ 詞:ボブ・クルー 演出: 藤田俊太郎 キャスト フランキー・ヴァリ: 花村想太 トミー・デヴィート: 尾上右近 ボブ・ゴーディオ: 有澤樟太郎 ニック・マッシ: spi ボブ・クルー: 加藤潤一 ジップ・デカルロ: 山路和弘 ノーム・ワックスマン: 戸井勝海 メアリー 他:綿引さやか ロレイン 他:小此木麻里 リード・エンジェル 他: 遠藤瑠美子 フランシーヌ 他:ダンドイ舞莉花 ハンク・マジュースキー 他:大音智海 ストッシュ 他:山野靖博 ジョーイ 他: 若松渓太 ドニー 他…
教会と対立していると考えられる世界を世俗と定義したうえで、世俗的関心から宗教的問題に深くアプローチした哲学者について考察したコンパクトな書物。取り上げられた哲学者のラインナップが魅力的で、特に日本ではほとんど触れられることもないサンタヤナについての論考が含まれいるのが貴重。内容的にもウィリアム・ジェイズムからジョージ・サンタヤナのアメリカ哲学の師弟コンビの二章が特徴があって新鮮に読めた。 著者ベックはカントの特に『実践理性批判』を専門としているアメリカの哲学者で、ジェイムズ、サンタナヤの章が精彩を放っているのも、どこかアメリカ的感覚でつながっていることに原因があるのかも知れない。ジェイムズ、サ…