Das Boot
第二次大戦下。ヴェテラン艦長率いるドイツ軍潜水艦U-96の乗組員の多くは、幼い顔をした青年たちだった。従軍記者であるヴェルナーはU-96に乗り込み、彼らと共に苛烈な戦場を体験していく。
従軍記者だったロータル=ギュンター・ブーフハイムが自らの体験を元に執筆した小説の映画化であり、狭い艦内に閉じ込められ、常に緊張にさらされた人間たちを描いた戦争ドラマの秀作。元は5時間ものミニシリーズとして製作されたが、135分に編集されて1981年に本国西ドイツにて劇場公開され、大ヒットを記録する。シリーズそのものは1985年2月に放映された。
縦横無尽に移動するカメラワークや、ミニチュアを多用した迫力ある戦闘場面も話題を呼んだ(ミニチュアの1つは、後に『レイダース/失われたアーク』にも流用されることとなる)。