The Left Hand Of Darkness (Ursula K. Le Guin , 1969 ) アーシュラ・K・ル・グィン『闇の左手』を読んだ。 ル・グィン『闇の左手』 日本では、ル・グィンと短縮されて表記されることの多い作家なのだが、私はこの方の著作物を読むのが初めてで、もちろん名前を知ってはいましたが特にこれまで強く意識することもなく生きてきたため、てっきり男性作家だとばかり勘違いしていた。だって、ル・カレとか、ル=ゴフとかに似てるんだもの。気難しそうな男流作家を想像していたら驚いた。Ursulaとは何とも美しい名前である。アルドルッチ『テキサスの4人』や『007/ドクター・ノ…