朝から、というか通常電話がかかってこない時間帯に電話が鳴るのは嫌い。 実家からの電話だと両親のどちらかに何かあったのではないかと心配になる。 電話は親類の訃報の連絡だった。 救急車で搬送されたときには年齢が年齢だけに厳しいかもといわれていたそうだが、 一時は転院の話が出るほど落ち着いていたと聞いていたのに。 人は亡くなる直前に一時的に持ち直すことがあるが、状態がいったん落ち着いたのはそれだったのかもしれない。 両親がどうしても葬儀に参列したいというなら、県外なので非常に行きたくないけれどついていかないといけないかと覚悟を決めていた。けれど、参列しないというので肩の荷がおりた。 供花は参列するほ…