「なぁ。お前は何者なんだ? なんで俺の妹の名前を……」 「ボクにだってわからないことを、お兄ちゃんに答えられるわけないじゃん」 寮へ戻ると、ボクたちを待ち構えていた風のお兄ちゃんに間もなく捕まってしまう。もっとも呼び止められたのは美少年系美少女として校内でも名高い透ちゃんの方じゃなくて、ボクだけだったみたいだけどね。もう少しお兄ちゃんも同世代の女子に関心持った方がいいと思うんだけど、どうかな?「そんなの答えになってるのかよ? お前はもしかして……」 「お兄ちゃんの言いたいことは大体想像つくけど、だから言ってるじゃん。これはボクにだってわからないんだよ。それよりお兄ちゃん。いつも胸につけてたペン…