りゅうぐうじょうが少し遠くに見えてきたあたりで、ゆるりと方向を変えて。 大きな大きな伝説の鳥、地上では ‘ きょうりゅう ’ と呼ばれる その鳥は、その背に いりすと りすのぬいぐるみと 小さな綺麗な羽を持つ小鳥を乗せて。 ‘ きょうりゅう ’ は、ふわりふわりと ひと翼 ふた翼 羽ばたかせて。 色変わりする羽の鳥、つまりカラスだけは自力で羽ばたきながら。 りゅうぐうじょうの周りに ひとしきり大きな風が舞い吹くのを上空から眺めた いりすたち一行は、すぐ先の方に目的地が見えたのを確認しました。 「遊園地!」 と、いりす。 ‘ あれ? ’ と、りすの ぬいぐるみ。 ちょっと怪訝そうに、 ‘ あの …