1999年、シアトルでの反WTOデモ・暴動を描いた意欲作。 シアトルは、個人的に直接ではないが、間接的に縁のある地で興味を持った。 これも恥ずべきだろうが、「シアトル暴動」のことは、本作で見るまで殆ど知らなかった。 作品そのものは、運動家たちと、市・警察治安当局との抗争を軸にして描かれる。 しかしそれ以外にも、運動と関係ないのに街中で働くゆえに巻き込まれた警官の妻、製薬メーカーの高額過ぎる薬価の問題を訴える国境なき医師団の医師、再植民地化の訴えを無視されるアフリカの参加者など、多様な視点が盛り込まれている。 事件から既に20年が経過している。 実際、史的経過そのものも、全然知らないことだらけな…