甲児くんとカイザーさんの365日 9/26『愛護精神』 帰宅後、甲児くんが通勤用のリュックを下ろして一息ついている…と、視界の端でぴょこんと跳ねるものが 何だろうと見てみると、一匹のコオロギが出口を探しているかのように飛び跳ねていた 「甲児くんについてきちゃったのかな」と同じように覗き込んでいたカイザーさんが、大きな手でそっとコオロギを捕まえる 潰してしまわないよう手のひらをお椀型にしたまま、窓を見て、それから玄関を見たカイザーさんにピンときた甲児くんは、両手が塞がっているカイザーさんの代わりに玄関の扉を開く 「ありがとう~」とお礼を言うカイザーさんと一緒に階段を下りていき、駐車場脇の植え込み…