開発時のコードネームは「Georgia(ジョージア)」であったが、その後、急遽「Millennium」に変更された。meは、一般的にエムイーというが、マイクロソフトでの公式な呼び方はミーという。2000年に販売されたWindows9xの最終バージョン、Windows98の後継OS。Windows Millennium Editionの略。
Windows2000風のインターフェース、Fast-bootと呼ばれる起動時間の短縮、システムの簡単復旧機能、Internet Explorer5.5、WindowsMediaPlayerと簡易ムービー編集機能の搭載、USB2.0(9x系で唯一対応)、ZIP圧縮のサポートを行ったが、それの開発を急いだがためにOS自体の安定性や互換性*1は非常に使い物にならないレベルになっている。このため、一部の人たちは「Windows MUKATUKU Edition」と呼んでいた。
リアルDOSモードをサポートしていないため「MS-DOSモードでの再起動」をサポートしなくなった
ACPIをサポートし、休止状態(ハイバネーション)がOS側の機能として組み込まれた。
WindowsMeはコードネーム「Whistler*2」発売までの中継ぎでしかなく、そのためMicrosoft社自身もそれほど宣伝していない。(Windows 98までに有ったドメインログイン機能がはずされたためにビジネス向けには売ることが出来ずもっぱらコンシューマー専用と扱われていた。)
ちなみにWindowsMeのインストーラーにはシステムチェック機能が付いており、150MHz未満のCPU、32MB未満のRAMを搭載したマシンにはインストールできないようになっているが、実際はそれ以上の性能のマシンにインストールしてHDDを付け替えるまたはシステムチェックをコマンドラインオプションで無効にすることによりそれ未満の性能のマシンにもインストールが可能となる。
このバージョンのWindowsからはPC-98のサポートを打ち切った。
ASIN:B00005OHXI/ASIN:B00005OHXK
ちなみにいまだにサービスパックが出ていないとなると、MicrosoftはこのOSを半分放置したと見ることも出来る。
2006年7月11日、マイクロソフトはこのOSのサポートを終了した。