YOSHIRO広石

「ルパン三世主題歌3」の歌唱を担当したことで知られる、ラテン歌手。1940年大分県杵築市生まれ。本名は広石吉郎。

実家の影響により、幼少時から数多くのジャンルの音楽と接する。
高校時代に上京し、学生生活の傍ら、夜のジャズ喫茶・ラテン喫茶や米軍キャンプなどでプロとして活動するようになる。東邦音楽大学卒業後、本格的にラテン歌手の道を志すが、音楽シーンが歌謡曲全盛となり「歌謡ラテン」しか受けなくなってきた現状に失望、当時来日した「サルサの女王」セリア・クルスの仲介もあって、1965年にベネズエラに渡り、本格的なラテン歌手としての活動を開始する。
以降、日本および南北アメリカ大陸を股にかけて歌手活動を展開。日本での3枚のソロアルバムの他、世界15カ国で作品が発表された。

この間、1971年に一時帰国し、歌手・佐良直美の事務所に籍を置く。そして、六本木のスタジオで偶然広石の歌声を聴いた山下毅雄が彼を気に入り、シンガー不在だった「ルパン三世主題歌3」のレコーディングに参加することになる。

現在も1993年結成の自身のバンド「東京サルサボール」を率い、日本やベネズエラを中心とした中南米を舞台に活躍。当地では掛け値なしの大スターである。