ARM社の開発した小型CPUコア。ASICに搭載して使う。
ARM7Tで採用されたThumb命令セットを拡張したThumb2命令セットを持ち、ARM命令セットを省いている。この結果、OSや割り込みまで含めたほとんどすべての作業を16bitで行うことができるようになった。そのため、プログラムサイズがコンパクトになり、場合によっては早くなる*1。現在、低価格組み込みプロセッサに広く使われているARTM7TDMIを置き換えるものと期待されている。
ARM7TDMIアーキテクチャからの距離が小さいため、コンパイラをはじめとする開発ツールの対応がよい。ARM社の純正開発ツールのほか、多くのサードパーティによるサポートが期待される。GNUツールチェーンはほぼ対応を完了している。
CORTEX-M3を使用した製品はすでに市場に出回っている。そのひとつ、ST MicroのSTM32F103VBはDesign Wave Magazine誌の2008年5月号付録として採用された。
*1:ARM7TDMI応用製品の中には、内部バス幅16bitのものもある