ノックアウトしました。 なんといいますか、素晴らしいです。 最初の一曲目を聴いて、「このまま、こんな感じで、最後までいってくれたらなあ」と思いつつ、聴き進めていくと、なんと、ちゃんと、私の心持ちに沿って、静かに、揺蕩うように、優しく、癒してくれた。 オーガスト・グリーンのアルバムでも聴いたタイトル曲「Let Go」を聴くに至っては、グラスパーのある本性の一部を垣間見たような気もした。 先入観というものは誰しにもあるものである。もし、これが、グラスパーの作品と知らずに、知らない新人アーティストの作品として紹介されたら、ふうーん、で終わっていたかもしれない。 あのグラスパーが、こんな内省的な音像に…