サッカーJ1の川崎フロンターレは、後援会の会員がこの8月に5万人を超えた。会員数だけがファン数を示すものではもちろんないが、観客席が閑散としていた時代のあったフロンターレにとって、地道な地域密着の取り組みでファンを増やしてきた中で、一つの節目でもある。 2006年に1万2000人ほどだった会員数は、ホームタウンとする川崎市や近隣市区の住民を中心としながら、中には北海道稚内市から沖縄県石垣市まで幅広く増やしてきた。もっとも、川崎市の人口約150万人からすれば、数字はまだまだ伸びしろがあるところだろう。 そのクラブに、ひと味ちがった形でフロンターレと出合い、ファンになった人たちがいる。人口約500…