カナダの伝説。
昔、クイーンシャルロット島の西岸にひとりの男が住んでいた。ある日、浜を散策していたとき、おかしな音を聞き、探したところ、もみの木に2頭の仔オオカミをみつけた。母オオカミがいないようだったので、育てるために連れ帰った。2頭はとても早く育ち、ふつうのオオカミではないことを顕わした。超自然の海おおかみ、Wasgosだったのである。
ある朝、男は2頭がいなくなっているのに気づいた。探しまわったがどこにもいない。その日のすこし後、浜から海面をみわたすと、あの2頭が浜へ泳ぎ帰ってくるのを見た。鯨(シャチかイルカかもしれない)を狩っていて、3頭ずつつかまえたらしい。獲物を浜へひきあげ、主人の足下に置いていった。その後も毎朝、狩りに出かけてありあまる鯨を捕まえ、鯨族に肉と泣声がもたらされるほどだった。
(土産物の説明書を翻訳しました)