矢野顕子とレイ・ハラカミのユニット。
2003年、矢野がハラカミにトラック制作を依頼したことから交流がスタート。2007年に細野晴臣のトリビュートアルバムで『恋は桃色』をカバーしたところからプロジェクトがスタートした。
これまでに2枚のアルバムをリリースしている。
yanokami
yanokamick-yanokami English version-
細野晴臣トリビュートアルバム-Tribute to Haruomi Hosono-
2011年にリリースされた矢野顕子とレイ・ハラカミのユニットによる2ndにして最終作。発売当時はスルーしていましたが今回やっと手に取りました。 1stが圧倒的なクオリティでしたので、この2ndが霞んでしまっていましたが、どうしてどうしてちゃんとカッコいいです。レイ・ハラカミのビートに若干複雑さが足りない、とか収録曲がカバー中心、とか色々と言えたりもしますが、基本的には素晴らしい音楽。余り凝りすぎていないのもいいと思います。 それにしてもカバー曲はほとんど原形を留めていない。元々矢野顕子のカバーはそういった傾向がありますが、レイ・ハラカミもそうで、原曲を作り替えてしまう。どちらも天才的です。カバ…
ここのところ、昨年末に発売された、yanokamiのセカンドアルバムにして最終作、『遠くは近い』 をよく聴く。そしてそのたびに、この続きが聴けなくなってしまったこと、この音楽の発展形が永遠に消失してしまったことを、あまりにも残念に思うのだ。 天才は天才を呼ぶ。矢野顕子の音楽を追っていると、いつも実感として感じることなのだが、例に漏れずyanokamiもそうだった。矢野顕子とレイ・ハラカミのユニット "yanokami"の原型は、その少し前から彼女のアルバムにも出始めていたが、僕がレイ・ハラカミの音楽を意識したのは、2005年に発売された彼の4枚目のアルバム 『lust』 だった。そのCDの帯に…
急逝してしまったレイ・ハラカミと矢野顕子によるユニットの07年リリース1st。これもレンタルで借りていたが、中古屋で入手した。先頃2ndが出て、これもまたよさそうなんだが、1stも持ってないのに買うのもどうかな、と思いまずは1stから。折に触れiPodで聴いてはいたので久々という訳ではないが、やはり良い音で聴くと感慨もひとしおだ。レイ・ハラカミはリズムの天才ですよ。惜しい人をなくしたなあ。 冒頭の『気球にのって』からしてグルーヴが炸裂している。一見地味なようでかなり複雑なビートを叩き出していて、とても凡人の真似できる芸当ではない。レイ・ハラカミは『lust』しか持ってないが、ある意味ワンパター…
これも躊躇していたタイトル。もの凄くいいじゃないですか! 細野晴臣トリビュートで『恋は桃色』を耳にしてはいたが、『気球にのって』『David』といったセルフカバーも結構やっていて、これが素晴らしい。レイ・ハラカミのアレンジによる矢野顕子のアルバムといった趣だが、得意技の転がる音が矢野顕子のボーカルとこんなにマッチするとは。ワンパターンではあれ、小技も含めて非常にかっこいい。時折矢野顕子のピアノも混ざるのがまたいい。 レイ・ハラカミ自身のアルバムはインストなので途中で飽きがくるが、yanokamiではそうはいかない。個性の強いボーカルを包む音はパートナーを自在に替えてきたこれまでの歴史上に単に位…