マデリン・ペルー Madeleine Peyroux - CARELESS LOVE

CARELESS LOVE  ニューヨーク、カリフォルニアを転々とし暮らした幼少期。母親の離婚とともに13歳の時にパリに移住、その母にウクレレを習い、音楽に目覚める。15歳の頃には既にパリのラテン・クォーターでストリート・ミュージシャンたちとバスキングし、翌年にはヨーロッパをツアー、主にジャズ・スタンダードを歌う。その後も様々な国を転々とし、その才能を開花させていく。
japan Billboard マデリン・ペルー 来日記念特集
15才で、学校も中退しているようだ。詳細は、リンクを参考にしてもらうとして・・・

 彼女に付けられたコピーは、「21世紀のビリー・ホリデー」
 自分は、ビリー・ホリデーは、あまり聴いたことがないんだけど、マデリン・ペルーの歌声は、柔らかで心をくすぐるような低音の魅力。
「ハスキーな」と紹介されることもあるようだが、媚びるようなところは、まったくなくて、まっすくに届いてくる。
 これは、もって生まれたものなんだと思う。
 また、まわりを固める、バンドもほんわりと綿毛で彼女を持ち上げるような演奏で、リズムを刻んでも、鋭角にならず、ギターのソロも「倍音、いっぱい入ってる」みたいなまろやかな音です。
倍音って、何?

そのマデリン・ペルーのセカンドアルバム CARELESS LOVE (2004)が素晴らしい。


1. Dance Me To The End Of Love


2. Don't Wait Too Long


3. Don't Cry Baby


4. You're Gonna Make Me Lonesome When You Go


5. Between The Bars


6. No More


7. Lonesome Road


8. J'ai Deux Amours


9. Weary Blues


10. I'll Look Around


11. Careless Love


12. This Is Heaven To Me 39:38

で、ジャズのこと です。
ジャズに親近感が持てずに、今までいました。
自分が音楽を聞きだした1970年代中ごろ、中学生の自分に、聴くジャズがなかった。
 まぁ、これは、仕方ないとして、高校、大学になって、ジェームス・ブラッド・ウルマーやパット・メセニーリチャード・クレイダーマンなど聞きました。でも、しっくりこなかった。

 もちろん。ソニー・ロリンズマイルス・デイヴィスセロニアス・モンクアート・ブレイキーオーネット・コールマンなどのブルー・ノートの名手たちも聴いてはみた。でも、彼らが繰り出すアドリブやモード、ハーモニーに共感できなかった。
 当時「ジャズの真髄は、アドリブにある」みたいに言われていて、そのアドリブが、単なる独りよがりに聞こえた。
曲としての、美しさより、お山の大将のはったり大会に聞こえてしまって、アドリブ抜いたらみんな同じと思ってしまったんだと思う。

 同じ理由でハードロックの延々と続くギターソロも××