アメリカのアパレル通販サイトで価格表示ミス祭り -通販サイト側は注文を全て受け入れ-

 アパレル系オンラインセレクトショップ6pm.com で、5月21深夜から翌朝6時までの間、ショップの商品が全て49.95ドルと表示される状態が続き、高級ブランド品の大バーゲンセール状態になっていたことがわかりました。
 同社はこの騒ぎを受けてただちに価格を修正した上で、なんとこの期間に出された注文を全て受け入れるとの声明を公式ブログで発表しました。今回の騒動による同社の被害額は約1億6千万円だったそうで、この不景気の中なんとも太っ腹な話です。



 日本でも過去に、丸紅ダイレクト祭りや、セブンネットショッピング祭り、楽天ポイント祭りなど、いわゆる通販サイト側のシステム誤作動による買い付け騒動がいくつか起こっていますが、各社の騒動に対する対応も様々で、注文に応じて顧客から以前以上の信用を取り返した会社もあれば、悪質なユーザーに対して法的手段をチラつかせ逆に顧客から反感を買ってしまったところ、被害額が大きすぎてサイト閉鎖に追い込まれたところなど、まさに会社上層部による緊急時のとっさの判断がその後の会社の運命を大きく左右する出来事となっています。

 今回の6pm.comも、通販大手Amazonの系列会社だったこともあり、被害額を受け入れて騒動期間の注文に全て応じることで顧客からの信用を取り戻し事なきを得ましたが、もし販売システムが49.95ドルではなく、4.99ドルと表示していたら果たして今回と同じような対応が取れたかどうか・・・。あらためて大手オンライン通販サイトの運営の難しさが垣間見えた事件と言えそうです。

情報ソース:http://blogs.zappos.com/blogs/inside-zappos/2010/05/21/6pm-com-pricing-mistake