東芝 DynaBook の修理 −シーズン2:その9ー

こんばんは、Tomです。昨日に引き続き今日も暖かい日でした。お陰様で庭の枝垂桜も開花しました。仙台の気象台の桜は一輪だけ開花したらしいのですが、開花宣言は五輪咲かないといけないらしいので、仙台の開花宣言は明日になりそうです。

さて、DynaBookの修理も ーその9ー 迄来てしまいました。
前回のレポートでは、BIOSが立ち上がらないのが原因という所まで判りましたが、TomはROMライタなどの治具を持っていないので、肝心のBIOSのプログラムをどうやって書き込むのか?そこが問題で、いろいろとネットで検索していました。(その間は、アグリライフでした。笑)

1.BIOS書き込みサービスを発見!
 ネットで調べてみると、意外や意外、BIOSの書き込みサービスをしているところが結構あるんですね。しかも書き込みサービス料は、1000円〜1500円と結構リーズナブルな価格です。
これで希望が出てきました。

BIOS書き込みサービスサイト>

http://www.ne.jp/asahi/fr-service/net/page004.html
http://www.maido-world.com/bios_shop/B_FU/top.html
http://members.jcom.home.ne.jp/matumaru/

2.BIOSのデータサイト
そして、BIOSの書き込みデータを検索しました。すると、東芝のこのサイトにBIOSの最新データがあることが判りました。

http://dynabook.com/assistpc/download/modify/dynabook/t552/xxg/bios/index_j.htm

3.BIOSを探す −その1−
書き込みサービスのありかも判り、書き込みデータもゲットしました。あとはBIOSを取り外してデーターと共に送付するだけです。
さて、BIOSは、どこにあるのかな?
おそらくNOTE PCなのでSOPの8ピンのEEPROMだと思いました。しかも、バックアップ電池のすぐ近くだとおもい探してみました。
するとバックアップ電池とCPUの間にこのICがありました。

しかし、ICの型番が判りません。なんだか上から塗装されているみたいです。そこでパーツクリーナーを綿棒に塗布し、ICの上部を洗浄してみました。

すると、文字が浮き出てきました。しかし、あまりにも小さいので文字が読めません。
そこで、マイクロスコープで見る事に。

このICはG978という型番の様です。

ネットで調べてみると、確かにSOPの8ピンであっていますが、このICはEEPROMではなく、低電圧(1V)を供給するボルテージレギュレータでした。

残念!

4.ネットでBIOSの場所の情報を探す −その2−
基板を見渡してもBIOSらしきICを探す事が出来ませんでした。
そこで、BIOSの場所の情報をネットで探しましたが、なかなかヒットしませんでした。
でも、下記のサイトを発見!
このサイトは、東芝DynaBookのばらし方を紹介してくれているDynaLabというサイトです。
DynaBookに関する様々な情報が得られます。DynaBook保有していらっしゃる方は、必見!

http://dynabook.biz/reduce_list/

ここのサイトに思い切ってT552/36のBIOSの場所をお聞きしました。
そしたら、きちんとメールでご回答を頂き、BIOSの場所を教えていただきました。

それがここです。

マザーボードの裏側でした。気づかなかった・・・・。
DynaLabさん、本当にありがとうございました。

早速、マイクロスコープで型番を調べます。

型番はWinbondの『25Q64FVSIG』というものでした。

ネットでデータシートを探すと、今度は、EEPROMにヒットしました。

やりました!

5.BIOS ICの電源確認

これを取り外して送ればいいのですが、このBIOSが動いていない場合の原因は2つ考えられ、一つは、このBIOSが本当に吹っ飛んでいる場合。そして、もう一つは、このICに電源がきちんと供給されていない場合です。

そこで、データシートをもとに、BIOSの電源電圧を調べる事にしました。

確認結果、電源電圧はキチンと3.6V出ていることがわかりました。

これで、電源は白です。
他のピンも見てみました、ちょっとピンときませんでした。

6.BIOS ICの取り出し

BIOS ICの電源は白と判りましたので、いよいよBIOSのICを取り外します。

足にタップリはんだを盛り、熱を加え片側起こします。

そして、もう片方の足にも熱を加え、無事ICの取り出しに成功!

7.旅立ちの準備

あとは、ICとデータをBIOS書き込みサイトに送るだけです。

ICをアルミフォイルで包みます。

ダウンロードしたデータをSDカードに書き込みました。

これで旅立ちの準備が出来ました。