表題のネット記事が目に止まった。記事を読むと、とんでもないことが書いてあった。「陽子の内在的な因子として、新たにチャームクォークと反チャームクォークのペアが含まれる可能性が明らかになりました」とのこと。高校物理の教科書も書き換わるかもしれない。 上図は、現在定説となっている素粒子の標準モデルであり、この標準モデルで陽子は、2つのアップクォークと1つのダウンクォークが力を媒介するグルーオンで結合された複合粒子であると考えられている。アップクォークの電荷が2/3、ダウンクォークの電荷が-1/3であり、アップクォーク2つとダウンクォーク1つが結合した陽子の電荷は1になる。 この標準モデルに対し、今回…