PCゲーム:「君が主で執事が俺で」に登場する、久遠寺家に仕える執事・メイドのひとり。
久遠時三姉妹の長女、久遠寺森羅の専属を任せられている。
好きな言葉は「雅(みやび)」。
濁点と半濁点を読み間違えると、大変なことになるキャラである。
中国の宋代(南宋)の儒学者である朱熹の尊称。朱子学の創始者である。
→朱熹
今日の坐禅会で教えていただいたこと。 「禅と儒教」を考える。 日本における神仏儒の習合というのは、どう成り立ってきたのかを考えてみる。 日本には、縄文時代以来の日本的霊性(アニミズムを含む)というものがあった。それから、5世紀頃に伝来した儒教、仏教が習合し、律令国家(聖徳太子:574年-622年) の頃、三つが習合した形ができあがった。 もともと、日本には神道的なものがあったので、禅と儒教が外からやってきたとき、日本の受け止め方としては、それぞれ別のものとしていた。 一方、中国においては唐の時代(618年 - 907年)に、儒教が栄えた。それが鎌倉仏教に影響を与えた。 *鎌倉時代:1185年-…
先日、久々に上京する機会があったので、新宿方面の妖怪がかったスポットをピンポイントで回ってきました。 まず最初に行ったのは全勝寺。 四谷三丁目駅から歩いて十分ほど、古い住宅街の中にあるお寺です。 このお寺にはこういう伝説が残っております。 四谷杉大門の全勝寺に一切経の倉庫があつて、お経ばかりでなく、多様多種の書冊(※本のこと)が納めてあつた。そして誰にでも貸してくれる。借覧者は返還する際に、必ず何なりとも一冊子を寄附する例で、ほとんど図書館の体裁をなして居た。(中略)昔は経蔵の施主本姫(ほんひめ)様といふ女性が、一切経を二度まで通読したほどの読書家で、自己の遺体を瘞埋(えいまい)した上にこの書…
地球は丸い。子供ですら知る常識です。しかるに高度な文明を誇った中国においては、ほとんどこの説は知られていませんでした。このことは、中国の数理天文学の水準を考えると驚愕すべき事実だと思います。 一寸千里法とその破綻 中国でも古来、場所によって太陽の高度が異なることは意識されていました。しかし、これを中国では「太陽までの距離が近いからだ」と説明していました。例えば大きな部屋の天井をみあげると、真上は高く遠くにいくほど低く見えます。これと全く同じ理屈です。『周髀算経』には「南に千里進むと八尺の棒(表)の影が一寸短くなる」とする「一寸千里法」が記されています。この距離と陰の長さの比例的な関係は、平らな…
『赤い袖先 下巻』は、いよいよドギムの側室編。なので表紙もブルーな側室衣装である。ドラマ『赤い袖先』では全17話の第16話、第17話にあたるので、いかにドラマが側室編を駆けぬけたかが分かる。 果たしてドラマ最終回のモヤモヤがほどけるか?本編についてはふたりの関係性や食べ物、歴史などについて詳しく記していますが、外伝についてはネタばれはせずに印象に残った部分だけ記載しています。
熊沢蕃山:人間教育と慈愛の仁政 神田 嘉延 はじめに:現代で、蕃山の人間教育と慈愛の仁政を考える意味があるのか 人間らしく生きていくうえで、今は、教育にどんなことが求められているのでしょうか。学力競争や学力テスト中心による学校教育がはびこっていないでしょうか。教育は人格形成ということで、人間として生きていくための能力、それぞれの民族的、地域的文化素養を身につけていくことが求められます。 そして、生きていくための基礎学力はもちろんのことですが、同時に人間の尊厳、話し合いやルールという民主主義の尊重、人間として生きていくための絆、善悪など道徳形成は、大切なことです。それぞれの個々の成長も能力の差が…
ルーペで見るとよくわかる。これぞ、斜文織! 高校家庭科教科書に織物組織のことが書かれています。代表的な三原(さんげん)組織として、平織(ひらおり)、斜文(しゃもん)織、朱子(しゅす)織があり、それぞれの特徴と用途を学ぶ内容です。 最近、デニムについて学ぶ機会があり、デニム生地をルーペで拡大して見たら見事な斜文織でした。斜文織は綾織(あやおり)とも言います。縦糸を数本飛ばして横糸が織られているので、斜めの畝が表面に見えます。ジーンズの表面を目を凝らしてよく見たら、斜めの筋が見えるはずです。ハンカチに使われる平織りに比べて、やや柔軟性もあるそうです。 30数年前のこと、教員採用試験で三原組織の用途…
ハピタス登録で1,000円分になるURL だいたいじゃなくて全部書いてある イデア(理想)と肉体(現実) 功利(資本主義・カネ至上主義)に立ち向かう。 形而上と形而下 思想とは何か これにちゃんと回答してる本は初めてだった。「自己の人生の主導権を獲得しようとする行為」。カネに振り回されない個の確立か。 それほどに個をかき乱すものとは何か。他人とカネ。実はそれは同じものなのだ(資本論)。 それに振り回されないためにどうするかを、中国の思想家はずっと考えてきたようだ。 いかにして中間層を厚くするか どうすれば民(衆愚も含む)を富ませることができるのか。 孟子の井田法。 王安石の青苗法。 朱子の社倉…
新しいシリーズです。州府ガイドとはいっても、ゲーム内の州府情報や攻略ではなく、ゲーム内での描写を通じて州府の風土や社会の特徴・明代中国における位置づけ等をまとめた記事になります。基本は実際の中国各地の歴史、地理、文化の解説なので、プレイしていない方でもお読みいただける内容です。まずは徽州から。今更徽州?って言われそうですが、温めてたのをようやく形にできたので…。これから順次書いていきます。 概要 徽商(新安商人) 塩と川 徽商の活動 文芸の発展と徽商 宗族 宗族とは 姓と結婚 宗族内の文化 ①宗法 ②世代の扱い ③族譜 ④財産の扱い 徽州・徽商と学問 宗族と教育 先儒後商 学問と建築 文房四宝…
雪の結晶が綺麗だったので息子と鑑賞した❄️☃️❄️ pic.twitter.com/eo9VHdJmjx— さな@2Y👦🏻 (@tsuyoiko_papiko) 2023年12月31日 私が雪の結晶に興味をもったのは、高校受験の勉強をしていたときに、肉眼でも意外と見えるのだという短文を読んでからです。その年の冬はたまたま関東地方にも寒波がやってきて、受験の帰り道にマフラーについた雪片は、解けかけで透明にはなっていたけれども、しっかりと六つの枝が識別できました。顕微鏡が要らないわけですから、雪の結晶の観察は前近代から始まっています。今も六角形の結晶を「六花型」といいますが、古くから中国では雪の結…
#自選10短歌集2023 を読んで、短いですが感想を書いていきます。 note.com わりと感覚的な、ふわっとした文章なのはご了承ください。 感想というか、読んで思ったこと、思考の断片というかんじです。 また、大幅な誤読や失礼な表現などもしあれば教えていただければ幸いです。 何かあればお題箱までどうぞ → しまのお題箱 (@shima_071) | お題箱 ◆更新履歴 2024.01.17 071~079まで 2024.01.14 067~070まで 2024.01.12 049〜066まで 2024.01.11 033~048まで 2024.01.10 017~032まで 2024.01.…
現代の日本で「明朝体」と呼ばれ、中国で「宋体」と呼ばれるこの字様・書体の印刷文字は、日本で、いつごろから、どのようにして、「明朝」と呼ばれるようになったのでしょうか。小宮山博史『明朝体活字 その起源と形成』(グラフィック社、2020)の「明朝体の定着 ―名称と書体」の項に「日本で明朝体という名称がいつ使われはじめ、また定着したのはいつであったのか。調べたいと思っていながらそのままにしています。」と記されているのですが(254-255頁)、仮の起点として、明治8年(1875)に書かれた『東京日日新聞』の本木昌造追悼記事に「漢字は明朝風も楷書も大小いろ〳〵あり」とあるものが嚆矢ではないかとされてい…
1940年代のUS.NAVYものでもお馴染みの『Wilson』の黒タグがついたスペシャルなスタジャンを発掘しました。 しかもリバーシブルになっており、片面はなんと『サテン生地』仕様です。 ※コットンサテンか絹サテンかは分かりません。 あまり見たことのないスタジャンです。 それではご紹介したいと思います。 先ずはこちらの面から。 綺麗なグリーンのウールが特徴的です。 ちなみにスタジャンと言うのは日本語英語で、アメリカに行ってスタジャンと現地の方に伝えても通じません。 アメリカでは『AWARD JACKET』(アワードジャケット)や『バーシティージャケット』と言ったりします。 当時のものとしては状…
No.1 ゴダール「映画史』は面白二十世紀博物館である ゴダール、トリフォーム、リベット等のヌーベルバーガーたちはブルジョアのラングロゴワが創ったシネマテックにいたのですが、ここは映画館というか、映画館を利用したいかがわしい博物館ですよね。ゴダールは20世紀のぼくたちみんなは博物館の子供たちなんだと語っています。ゴダールは大学では人類学を勉強したのですよね。中沢新一がNHKの講座「レヴィ=ストロース」をやったとき、最初にゴダールについて語ったのは理由のあることです。宇宙人である火星人の巨大な模型とか世界中の珍しいものが整理されずに雑然と展示されていたようです。ラングロワは映画を見せるときは、そ…
「言志四録」(三) 言志晩録:11 理気の説佐藤一斎川上正光全訳注講談社学術文庫1980年5月10日 第一刷発行 久しぶりに、言志四録から。 megureca.hatenablog.com 11 理気の説 認めて以て我と為す者は気なり。認めて以て物と為す者も気なり。其の我と物と皆気たるを知る者は、気の霊なり。霊な即ち心なり。其の本体は性なり。 訳文自分で我と認めるものは気である。また、認めて物とするものも気である。すなわち主観も客観も気である。この我と物と皆気であることを知るものは気の霊である。霊はすなわち心である。その心は天理を具えた性である。 付記本文は、宗儒の理気説に基くものである。その…
「哲学する」ということは奥が深い スピノザの神学論を読んで 哲学という言葉は本来深いものだった 人生哲学 野球哲学 仕事の哲学 結婚哲学 などなど あらゆる行動には哲学があるとなる が これは東洋的な使い方だ 東洋の哲学なら 論語や諸子百家 四書五経に老子荘子などがあり 王陽明から朱子にいたっては行動指針のようになっていく そして死や不合理は仏教で思考するというのが古来日本人の在り方だった 西洋哲学 アリストテレスやカントやデカルトやショーペンハウエル、そしてヘーゲルやヤスパースなどの哲学は東洋人から見ると理屈っぽい。そして専門用語もあってわかりづらい、そしてわかったからといって、いったいなに…
韓国ドラマ『赤い袖先』の小説が日本語翻訳されていると知り、最期まで頑なだったドギムの心情が分かるかと読み始めた。 作者はカン・ミガン、双葉社より出版。韓国では全2巻、日本では全3巻となっているようだ。 第1巻は淡いピンク色の衣装に蝶が飛んでいる表紙で、なんだか折り紙チックでカワイイ。 物語以外にも、登場人物紹介、時代背景、イ・サン年表、巻末には朝鮮王朝時代劇キーワードの用語解説が付いている親切設計。文字サイズも文庫本でよく見かけるサイズで読みやすい。 ドラマと異なる点や、小説内で紹介されている書籍を中心につらつら記しています。