イニシエーション 20世紀初頭にフランスの民俗学者であるアルノルト・ファン・ヘネップが作り出した言葉。 ヘネップは1909年に自身の著作である「通過儀礼」の中で、「人がある状態から他の状態へ移行する際、洗礼等と同様に通過の際の特別な儀礼を呈する」とした。
原始社会における割礼や戦国時代等の元服、また現代社会における成人式などを指す。
今は成人年齢は18歳だけど、講義のまま変更はしていない点に注意。まあ浪人しない限りは18歳で大学生になるけれど。 ーーーー講義録始めーーーー それでは、成人の発達と学習に関する最初の講義を始めたいと思います。第1回目のテーマは「社会変動と成人学習」です。成人学習では、成人のライフコースに関連するさまざまな学習活動を広く扱います。そのため、学習というものを社会学、心理学、生物学、経済学、文化人類学など、幅広い学問的視点に基づいて考えます。 成人学習は、学校教育のように制度的に一定の共通性を持って実施されるものではありません。皆さんがご自身の学習経験を振り返るとわかるように、学習はそれぞれのニーズ…
ジェットコースターなど絶叫系が苦手だという人は多い。 理由は様々だと思うが、 三半規管が弱くて酔ってしまうとか、 高所恐怖症だとか、 あの胃がふわっとする感じが苦手、 という人が多いのではないだろうか。 私の夫は上記3つには当てはまらない。 乗ろうと思えば乗れるがすすんで乗りたくはないという部類だというが、 その理由が、 安全性が信用できないから だそうだ。 インフラ系の仕事をしている夫からすれば、 かなりチェックやルールが厳しく精鋭が集まってくる自社でさえ事故が起こることがあるのに、 遊園地やテーマパークの整備が自社より水準が高いと思えない。 だから、危険極まりない。 ということらしい。 万…
人間の成長と近代/未開社会の成長の境界線と自我の探求と自分探し ~自分探しでカリスマ(暗示者)を求めてるのが群衆状態? 人間の成長と自我の確立 【ウィトゲンシュタイン全集『哲学探求』】 未開社会の成長と通過儀礼 【ヘネップ『通過儀礼』】 近代社会と通過儀礼の喪失 〜成長の境界線の行方 【江藤淳『成熟と喪失』】 【大塚英志『子供流離譚』】 自分探しと自我の探求 【食べて、祈って、恋をして】 自我の探求 〜哲学的大テーマとパッケージ的商品化 【デカルト『方法序説』】 【永井均『〈私〉のメタフィジックス』】 自我の代替者としてのカリスマ 【ル・ボン『群衆心理』】 前回のお話 https://www.…
今日は呼吸器の勉強だ。 テストが近づいて、ようやくやる気に火がつき、昨日今日でグンと問題を解くペースが上がった。 その分勉強の丁寧さが落ちているので、いいことだとは言えないが、でも焦る気持ちは少し減った。 焦りつつ、愚痴をこぼしつつ、なんだかんだ言って、自分は自分の追い込み力を分かっていて、それに向けての助走みたいな日々を過ごすことに徹していたのだなぁと思い まだペースを上げていかなければいけない事実に絶望するも まあなんとかやれそうだと感じているところが面白い。 僕は毎回テストの前に、どういう風に勉強するか考えたり、やる気が起きず焦って苦しんだりする期間があるのだが それも一種の儀式であり、…
イニシエーションという言葉があります。日本語では通過儀礼という言葉が用いられます。ウィキペディアによれば「人間が出生してから成人し、結婚などを経て死に至るまでの成長過程で、次なる段階の期間に新しい意味を付与する儀礼。」の意味だそうです。現代日本では例えば七五三や成人式などがあります。 さて、人は人生において時に自らが最も苦手とする事態に直面することがあります。それが何の苦にもならない人にとっては「何でそんなことで悩むのか?」と思えるようなことであっても、それが当の本人にとってはとてつもなく苦手なこと、苦になることというのがあります。しかし次の段階に進むには必ず通り過ぎなくてはならない人生の課題…
一条真也です。時の経つのは早いもので、ブログ「長女の結納」で紹介した昨年11月3日の結納式から7ヵ月が経ち、6月5日の11時から長女の結婚式が行われました。この日は朝から小雨ですが、雨の日の結婚式は新郎新婦の人生に幸運をもたらすと言われているそうです。場所は、松柏園ホテルの新館「ヴィラルーチェ」のチャペルです。 親子3人で入場 母と娘 父と娘 新郎と向き合う 新婦の父親であるわたしは、長女と腕を組んで入場しました。長女と腕を組んだことなんて初めてなので落ち着きませんでしたが、そのまま前に進んで、新郎とバトンタッチしました。そのとき、ブログ「そして、バトンは渡された」で紹介した映画のクライマック…
大学でひょんな事から、世界を変える目標を掲げ秘密結社サークル”モアイ”を結成しする田端楓と秋好寿乃。しかし秋好はこの世界からいなくなり田端が暴走する。 原作を先に読んだのですが『青くて痛くて脆い』 住野よるhttps://gotoblueseabicycle.hatenablog.com/entry/64486617 この仕組みをどう映像化するのか?興味がありましたが違和感なく上手く映像化してお見事。 さて、お話ですがリア充や意識高い系の就活サークルに興味あるくせに何だなんだあいつら!って斜に構えたり 現実と理想のギャップや心のすれ違いで原作本でも書いてるけど、この痛みって多かれ少なかれある。…
一条真也です。わたしは、これまで多くの言葉を世に送り出してきました。この際もう一度おさらいして、その意味を定義したいと思います。今回は、「人生の卒業式」という言葉を取り上げることにします。 決定版 終活入門 作者:一条 真也 実業之日本社 Amazon 一時期、「終活」についての講演依頼が非常に多かったです。お受けする場合、「人生の卒業式入門」というタイトルで講演させていただくようにしています。わたしは「死」とは「人生の卒業」であり、「葬儀」とは「人生の卒業式」であると考えているからです。 2010年10月4日「読売新聞」夕刊 かつて「読売新聞」夕刊の「この人、この一言」(2010年10月4日…
🌺時の流れの中でいずれ輝き出すもの🌺 🌺強くなるためのイニシエーション🌺 🌺宇宙の計らいに気づくきっかけ🌺
スティーヴンソンの『宝島』に出てくる「フリント船長」が題名に取られているところから分かるように、主人公は十四歳の少年である。時は一九八七年、合衆国北西部ワシントン州にあるロイヤルティ・アイランドという漁師町が舞台。町の男たちは大半が漁師で船に乗ってアラスカにカニをとりに出て行く。一度漁に出ると一年のほとんどは家を空ける。残された妻や子はひとしきりその不在をかこつ、そんな小さな町の話だ。 十四歳の少年カルの父、ヘンリーはカニ漁船の船長。たまにしか帰ってこない父に一人息子は話をせがむ。大好きな『宝島』の話が終わっても、続きを聞きたがる。父は仕方なく、フリント船長がまだいい人だったころの話をして聞か…
初めてひとりですごす年末年始。わいわいがやがやとお祭りムードの例年とは違う、自由なすごし方を記録してみる。 30日から三が日までの5日間のできごとを、思いのままにゆるっと書いてみた。 2024年12月30日 ドリップバッグの手軽さから抜け出せない アラームの時間より早めに目が覚めて5:30起床。昨晩はInstagramの流し見から抜けられずいつもより遅く寝てしまったので、できる限り寝ておきたいところだった。「まあ、早起きして損することはないよね」と鼓舞しつつ、布団から抜け出す。まだ外は真っ暗で、窓から見る限り明かりがついている家は見当たらない。こういうときにひとりでいると、ほんの少し寂しさを感…
置かれた環境を呪って 恨み辛みを募らせていた自分。 結婚式という自立の通過儀礼の中で 沢山の名も知らぬ方の祝福を頂き 「これからはおばあ様たちのような 善い心を持った人たちと出会って 自ら、新しい関係を築いていこう」 と思いました。 「ほら、○○くん花嫁さんだよ。綺麗だね」 「晴れるなんて日頃の行いがいいのね!」 「2人ともとてもお似合いね」 頂いた言葉は、今でも心に残っています。 私も外で花嫁さんを見かけた時は 「おめでとうございます!」とお祝いするようになりました^^
一条真也です。わたしはこれまで多くの言葉を世に送り出してきましたが、この際もう一度おさらいして、その意味を定義したいと思います。今回は「冠婚葬祭は日本文化の集大成」です。これは、2024年9月20日に逝去した父・佐久間進が生前語っていたことであり、拙著『冠婚葬祭文化論』(産経新聞出版)のメッセージでもあります。同書の帯のキャッチコピーにも使われています。 『冠婚葬祭文化論』(産経新聞出版) わたしは、2024年8月に一般財団法人 冠婚葬祭文化振興財団の理事長に就任しました。「冠婚葬祭文化」といいますが、冠婚葬祭は文化そのもの。日本には、茶の湯・生け花・能・歌舞伎・相撲・武道といった、さまざまな…
一条真也です。1月4日、ブログ「新年祈願祭」で紹介した神事の後は、松柏園ホテルのバンケット「グランフローラ」において、サンレーグループの新年進発式が行われました。例年は新年祝賀式典として行うのですが、昨年9月20日に佐久間進名誉会長が逝去したため、今年は「祝賀式典」ではなく「進発式」としました。寂しい限りです。 昨年は2人で入場しました(2024年1月4日) 今年は1人で入場しました(2025年1月4日) 勇壮な「ふれ太鼓」 最初は、もちろん一同礼! 社歌斉唱のようす 社歌斉唱のようす 「経営理念」「S2M宣言」を唱和 今年も400名を超える社員が参加し、「新年進発式」が開催されました。進行役…
・674年(唐暦上元1.8.壬辰) 唐の高宗,李治は「上元」と改元した。(『旧唐書』高宗本紀下) ・674年(唐暦上元1.8.壬辰) 唐の高宗,李治は「天皇」、皇后の武曌は「天后」を称した。(『旧唐書』高宗本紀下) ※唐の皇帝が「東夷」と同じ称号を名乗ることは不自然であり、日本の君主が「天皇」を名乗ったことを知らなかった可用性が指摘される。治が「天皇」を名乗る前に、日本から遣唐使が派遣されたのは669年が最後である。そのため、日本の君主が「天皇」を名乗ったのは669年以降であるか、使用されていたとしても一般的ではなかったという見解もある(吉村武彦「古代の王・王妃称号と尊称」『日本古代国家形成史…
はじめに 「呪い」が『呪術廻戦』の重要なキー概念であることは、衆目の一致するところであろう。そして、作中における「呪い」という言葉の持つ多義的なニュアンスについても、多くの人は感づいているものと思われる。「呪い」とは誰かから誰かへ向けられた負の感情であるだけでなく、愛情や友情あるいは約束や願いもまた「呪い」となりえる。 ここまでで語られた「呪い」は、誰かが誰かを「縛る」ものであった。しかし、本作における「呪い」は、自ら「引き受ける」ものでもある。この自発的な側面こそが、読者を深く感動させる、本作の中核的な要素をなすと筆者は考える。今回はこのことについて考えてみたい。 本作における悪とは何か? …
はじめに 深夜のスマートフォンの青白い光の中で、誰もが一度は経験したことのある禁断の恋。思春期特有の複雑な感情と、大人への憧れと不安が交錯する名曲「ロミオとシンデレラ」は、そんな普遍的な体験を見事に描き出しています。 2009年にリリースされたこの楽曲は、VOCALOIDムーブメントの黄金期を代表する名作として、今なお多くの人々の心を揺さぶり続けています。叛逆と純愛、そして親からの自立という普遍的なテーマを持つこの曲は、まさに現代の「ロミオとジュリエット」を彷彿とさせる青春の物語です。 本記事では、この楽曲に込められた多層的な意味と、なぜこの曲が10年以上の時を経ても色褪せることなく、若者たち…
原題:The Kill TeamAmazonプライム・ビデオで視聴しました。「カジュアリティーズ」や「プラトーン」のような倫理観を問われるような戦争犯罪モノ。実話を元にしているそうです。戦争と言っても、軍隊の兵士同士が戦うだけではなく、戦闘員か非戦闘員か爆弾テロリストかその協力者か・・・区別が曖昧な民間人を相手にした戦闘のせいなのか?恐怖や不安が過剰な防衛行動として彼らを、証拠のない民間人殺害へと駆り立てたのか?映画を見ただけではそういう解釈もできるかなという感じでしたが、ネット上の報道(「カルバン・ギブス」で検索)を見ると、「面白がって」「快楽殺人」「遺体の一部を持ち帰り」など、また遺体を侮…
2024年末、皆さん穏やかな年末を過ごされていらっしゃいますか。自分はこの記事を滑り込みで書きながら「この数を観れたのは良かったけどほぼ全部に感想を書くのは無茶だろ!!」と本シリーズの今後を早々に不安視しています。 X (旧:Twitter) のタグ「#202○年上半期映画ベスト10」を毎年のように挙げている人を見て、「半年でベスト10を選ぶくらい映画館に行くだなんて凄いなぁ」などと思っていたあの日から数年、自分がこのタグを使う側になるだなんて、当時は夢にも思っていなかった。 引用:〈2024年上半期〉映画感想まとめ - 特撮映画ラッシュを迎え撃つ、想定外の “ダークホース” たち - こがれ…
※2025年1月5日まで年末年始休みになります。 来年以降のリーディングのご依頼等は、休み中も普段通り、受け付けております。 数日前からの体調不良ですが、とりあえず動けるようになってきたので、今日は船橋まで年末の買い物に。しかし帰りの電車に乗った後、船橋駅で人身事故があったらしく、しばらく総武線快速がストップしていました。ノード軸が12:19に25.3「不運によって無垢さが失われると、最悪の場合、犯罪や自殺に走る」に入ってすぐこれかと。まさに環境に表れるということでしょうか。25.3は、自分の無垢な魂を傷つけられるようなダメージを受けますが、それに耐えることで勇気が養われるラインです。しかしそ…
※本記事は「ケントゥリア」36話までのネタバレを含む自分の感想と解釈があるので読む方はご注意ください一方的な通過儀礼も義憤もないのがよかったと思うユリアンがティティの村で通過儀礼を果たしたときはその後の物語の展開でアンヴァルの埋葬を全面的な手伝ってもらって「通過儀礼で経験した苦労以上の見返り」があって「通過儀礼があるから通過儀礼をやれという話ではない」点が自分にとって面白いと感じて(目的がはっきりしない通過儀礼だったらむしろない方がいいと思うので)、今までアルコスのことで一方的にユリアンを責めるだけだったラクリマが36話でティティに事実を告げられて「相手を責める論理が自分に返ってきた」ことでそ…
時ならぬ目覚ましに気が付く。スマホがどこにあるのか分からない間にアラームの音が高くなる。慌てて止める。時刻は4時過ぎ。年末の休暇を新宿のホテルで迎えている。 もう少し寝ておきたいが、眠れなくなる。仕方ないので起き出す。妻はまだ寝ているので、ホテルの部屋の片隅、眠りの邪魔をしないように京王線恥辱を綴っておく。昨日の分まで公開したから、年内の定時運航回復。達成できることになる。 6時を過ぎて少々身支度。その間に明るくなる。 東京に2024年最後の朝が来ている。 例年、12月31日はフリーにしている。予定は決めているがおいおい。まずは朝食。ホテルの食事は付けていないので、適当に食べに行くか、買ってく…
2024年の映画興行収入ランキングを見ながらグダグダと無責任に感想を書く。自分とは関係ない金や数字の話は純粋に楽しいからだ。 参考にさせて頂いたサイト。 CINEMAランキング通信 | 興行通信社Presents 24年の映画興収「年間トップ10」示すヒットの傾向 23年と比較するとどんな違い?トレンドを分析 | 映画・音楽 | 東洋経済オンライン 1位 名探偵コナン100万ドルの五稜星 157.1億円(邦画・アニメ) 2位 劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦 115.5億円(邦画・アニメ) 3位 キングダム 大将軍の帰還 79.8億円(邦画・実写) 4位 劇場版 SPY×FAMILY C…
こんにちは、Emiです。 今年もいよいよ終わりですが みなさまはどんな一年でしたか? 私はとにかく寝込んだなぁ〜 という印象が強いのですが 寝込むたびに色んなことに気づき まさに成長曲線のような上がり具合 という感じでした。 成長曲線とは右肩上がりに 上がったり下がったりを繰り返す うねうね曲線のことですが 要は下がってるように見えるけど 右肩上がりですよ〜ということです。 これをはじめて知ったときは なるほど!だからかーーー!!! と安心と同時に謎が解けたんです。 なんか落ちれば落ちるほど その後ぐんと上がる気がしてて これ勘違いじゃなかったんだなって。 落ちる時は苦しみが大きいけど 自分の…
おしゃべりが好き。 おしゃべりは好きだが嫌い、この矛盾を理解できる人も少なくはないのではないか。ぼくはたくさん人とお話をする機会がある。 お相手は、男性の場合もあれば女性の場合もある。年上の場合もあれば年下の場合もあり、はじめましての場合もあればもう何度もお世話になっている旧知の方の場合もある。そこにさまざまな地域性も加わる。 せっかくこれだけ多様な相手と話せるのだから、たとえば互いの小さい頃の思い出、こんなものが好きだったとか、ここに大きなケガのあとがあるだとか、そんな話ばかりできればきっと楽しかろうに、と思う。 ああ、あるある、自分も同じようなことがあるのですよ、というやりとりはなぜか互い…