『ユメ十夜』

夏目漱石の『夢十夜*1を10組11人の日本人監督の連作短編として映画化。

「第一夜」

どうみても『怪奇大作戦』とか『ウルトラQ』の香りがします。強烈なツカミだな。小泉今日子の色っぽい影も印象的。
久世光彦はこれを観る事なく亡くなってしまったのか。残念。

「第二夜」

モノクロサイレントで武士の苦悩を描く。うじきつよしの武士役はともかく、和尚役の中村梅之助がスゴいな。

「第三夜」

清水崇と言えばホラー。漱石の妻役の香椎由宇の不思議な色っぽさが強い。毎度毎度ながら、なんだか年齢が分らないんだよな。

「第四夜」

  • 監督:清水厚

漱石役の山本耕史が……。ただ、プロローグとエピローグも清水厚が担当しているのだが、そちらは良い。

「第五夜」

主演の市川実日子が良い。シナリオも繰り返される物語っぽいオチも典型的ホラー仕立て。

「第六夜」

モノクロ映像に「キター」「kwsk」等々の2chスラングと英語字幕。ハイテンションで突き抜ける。ワロタ。

「第七夜」

3DCGなんだが、天野キャラがあの絵のまま動いている違和感。なんだか不思議。

「第八夜」

  • 監督:山下淳弘

よく分からん。つか、ナンセンス系なんだろうが滑っている……。

「第九夜」

日本人の兵隊役が板についてきたピエール瀧はともかく、緒川たまきが良いな。お百度参りをしている時の苦痛に耐える表情がホントに良い。草履を脱ぐ姿に素足で階段を登る姿。スゴく綺麗。

「第十夜」

脚色に漫☆画太郎本上まなみのぶっ飛んだ演技に唖然。